井上尚弥にKO負けのフルトン「ボディが見えなかった」試合後会見

2023/07/26（水）UP
（最終更新：2023/07/26 05:59）

　7月25日（火）に行われたプロボクシング世界スーパーバンタム級2団体統一戦（有明アリーナ）では挑戦者・井上尚弥（30=大橋）が、WBC＆WBO世界同級王者スティーブン・フルトン（29＝米国）に8R1分14秒KO勝利し、2団体統一王者となった。
　KO負けのフルトンは試合後会見で、ダウンにつながったボディストレートが見えなかったと語った。

【フォト】井上のストレートでフルトンがぐらつく！ダウンの瞬間も

　井上は1Rからボディストレートを何発も出した。ボディを効かせていく作戦かとも思われた。
　フルトンは試合後の会見で、井上と実際に戦ってみて「素晴らしい選手だと思う」と讃え、KO負けをした点を振り返ると「試合中に当たったボディのジャブは自分の目に入ってきませんでした。パワーというよりもタイミングだったと思います」とした。

　井上は8R、左のボディストレートからフルトンの顔面に右ストレートをヒット。それで大きくぐらついたフルトンは、体勢を立て直そうとしたところ、さらに井上の左フックが襲いダウン。
　再び立ち上がったが井上の怒涛の連打でレフェリーがストップすると同時にダウンを喫し、TKO負けとなってしまった。

　フルトンは、負けたが悪い気分になっていないとも言う。その理由は「自分自身が敵陣に来て試合をしていたから、勝っても負けても心の中ではチャンピオンであり続けると思っているからです。彼を征服することはできず勝利をあげることはできなかったんですけど、もちろんガッカリはしていますが、気分はそこまで悪くないという意味です」と前向きに述べた。 

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