2023/07/28（金）UP
（最終更新：2023/07/28 18:39）

朝倉未来は個別インタビューで、減量に苦しんでいる印象を残した

　7月30日（日）さいたまスーパーアリーナで開催される『超RIZIN.2』の直前インタビューが行われ、RIZINフェザー級タイトルマッチでヴガール・ケラモフ（アゼルバイジャン）と対戦する朝倉未来（トライフォース赤坂）が登場した。
　朝倉は今年4月に元RIZIN王者・牛久絢太郎を撃破して勢いに乗る。今回はRIZINフェザー級に参戦後、山本空良や堀江圭功を相手に3連勝中の強豪ケラモフに挑む。

【フォト】朝倉、公開練習で見せた“キレキレ”の動き！朝倉の左ハイキック衝撃KO動画

　インタビューに応じた朝倉は、見た目は変わらないが声がかすれているようで、減量に関しての質問が集中した。朝倉は、「結構、キツイですね」と減量が厳しいことを吐露。これから4.5kg体重を落とすというが、その減量幅は「いつもと同じ」と話していた。

　だが、この猛暑の中でのハードワーク、そしてリカバリーと体重コントロールは慣れている選手でも難しい。前回のクレベル・コイケの体重オーバー、そして今回は弟の朝倉海がケガで欠場、AJ・マッキーが病気で離脱と何が起こってもおかしくない状況が続いている。

前回の牛久戦で朝倉は、鋭い打撃を見せた

　仮に朝倉未来が体重オーバーということにでもなれば、大変な事態となる。イベントを背負う意識を聞かれた朝倉は、「欠場しないように気をつけていました」と勝利以前に、まずは無事にリングへ上がることだけに集中しているという。

　また朝倉は、2020年11月の斎藤裕戦（1回目）で、血液中の塩分濃度の計算ミスを経験したことがあるとも明かしていた。気候によって血液中の水分や塩分のバランスが変化するため、注意しないと水抜き失敗でそれ以上体重が落ちなくなる危険性が出てくる。朝倉はクレベルの減量オーバーを「ダメじゃないですか」と批判していたことからも自らは絶対に失敗できない立場にいるため、まさに今、自分と戦っているのだろう。

　ケラモフとの試合については、「組みのケラモフに対して、打撃で追い詰めていく展開になると思う。でも、テイクダウンを狙いつつ打撃を狙っているかもしれないし、いろいろなパターンを用意しました。でも、俺を（寝技に）つけることはできないと思う」と十分な準備はしてきたようだ。

　ピットブル兄弟を日本へ招いて、ここまで準備してきた朝倉。第一関門は、ケラモフではなく計量。その戦いに勝った後、ケラモフ戦への準備を始めることになるのだろうか。

　朝倉未来のかすれた声、疲労度、明日の計量が終わるまでは、その心配事が消えることはなさそうだ。本人は「ケラモフとクレベルに勝つことが大事」と話していたが、万全の状態でタイトルマッチに臨み、その後につなげられることができるか注目が集まる。

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