2023/09/29（金）UP
（最終更新：2023/09/30 13:39）

所は今回、バンタム級に階級を上げて戦うこととなった（写真は今月12日の公開練習時）

　10月1日（日）名古屋・ドルフィンズアリーナで開催される『RIZIN LANDMARK 6 in NAGOYA』の個別インタビューが29日、名古屋市内にて行われた。
　RIZIN MMAルール5分3Rバンタム級（61.0kg）に出場する所英男（リバーサルジム武蔵小杉所プラス）とアラン“ヒロ”ヤマニハ（ブラジル/ブルテリア・ボンサイ）が、ともに個別インタビューに応じて現在の心境を語った。

【フォト】所が金原と公開練習／昨夏はフライ級で頬がこけ“ガリガリ”姿だった

　インタビュールームに登場した所は、頬はややこけているもののバンタム級へ階級を上げたことで「前回に比べると元気で、ワクワクしています」と語り、前回は突然泣き始めるという不安定な面もあったが、「今回は大丈夫です。犬が布団におしっこをしちゃって怒っても、“これは試合前だからじゃない”と冷静に思えるので」と冗談を言って記者を笑わせる場面もあった。

　対戦相手のヤマニハについては「一発一発のパンチの強さが、抜けている印象あがあります。倉本一真選手の試合をみても、打撃の強さに唖然とする凄さを感じました」と打撃を警戒しているようだ。

クレベルに、マウントからパンチを落とす金原

　だが、所には絶対に負けられない理由がある。それは、1週間前に盟友の金原正徳がクレベル・コイケから金星を挙げたことだ。所は、「物凄く重いバトンを受け取りました。でも、金原さんが“まだ僕のRIZINは終わっていない”と話していることを聞いて、嬉しい気持ちと同時に、ここでやらないと自分が嫌いになりそう」と心情を明かした。

　嫌いな自分とは、「試合を投げたり、嫌になったりすること」だと言い、そうならないために「出し切りたいです。自分の大好きなUWF、ZSTスタイルを出せればいいなと思っています」と自分の力を信じて出し切るという。

　金原も含めて、同年代の選手がいまだにトップ戦線で戦っていることに刺激を受けているようで「自分も刺激を受けて、負けられないと思っています。格闘技大好きなんで、やめたら楽しいことなくなっちゃうんで」と所はコメントした。

　そして所は「金原さんのように凄い試合はできないですけど、あれを見たら自分もやらないといけないと思っています」と気合いを入れた。

　一方、クレベルのチームメイトのヤマニハは、金原戦のクレベルを見て「いつも一緒に練習していますが、今回はちょっと違うと感じていました。その点で相手にメリットがあり、こちらは作戦がうまくいかなかったのだと思います」と敗因を振り返った。

　今回の所との試合はクレベルvs金原の代理戦争という見方もできるがヤマニハは、「チーム戦でもありますから、たしかにそういう見方もあります。実際に今回、モチベーションは上がっています」とやり返したい気持ちもあるようだ。

　ヤマニハは所について「ファンとして見ていましたので、10年前、彼とやるのが夢でした。とてもリスペクトしていますが、彼のスピードは警戒しています。でも、彼のスピード、インパクトを吸収する力を私は持っています」と自信を見せた。

　金原に続きたい所と、クレベルの敵を討ちたいヤマニハ。2人の試合は、意地とプライドがぶつかり合うスリリングな攻防が見られることになりそうだ。

＜所とヤマニハの近況＞

　所はHERO’Sで“闘うフリーター”の異名を取りブレイクしたベテランファイター。前戦は昨年大晦日のRIZINで、元UFCファイターのジョン・ドッドソンにKO負けを喫した。

　対するヤマニハは21年に行われたRIZINバンタム級グランプリで倉本一真を降し、朝倉海に敗れるも肉薄。昨年11月のRIZIN LANDMARKではFighting NEXUS王者の河村泰博に判定勝利を挙げている。

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