マイク・タイソン「ガヌーが真のチャンピオンだ」ヘビー級王者フューリーからダウン奪う大健闘

2023/10/30（月）UP
（最終更新：2023/11/01 06:35）

　10月28日（日本時間29日）にサウジアラビアのリヤドで実施されたボクシングマッチ（10R）にて、WBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリー（35=英国）からダウンを奪うなど大健闘も判定2-1の僅差で敗れた元UFC世界ヘビー級王者フランシス・ガヌー（37=カメルーン）。
　その戦いぶりにガヌーのトレーナーだったマイク・タイソンが「真のチャンピオンはガヌーだ」とSNSに公開した。

【フォト＆動画】世界が震撼！ガヌーがフューリーからダウン奪う瞬間

　タイソンはSNSに「今夜の真のチャンプ はフランシス・ガヌー。君の活躍を誇りに思う」とガヌーとの2ショット写真を掲載しガヌーの健闘を称えた。

　ガヌーは19年11月に尊敬するマイク・タイソンと対面を果たし、指導を受ける姿が話題となった。その後、タイソンはガヌーにボクシング転向をすすめてきた。そしてこの一戦が決まり、正式にトレーナーに就任。フューリー対策に向け特訓を積んだ。試合ではフューリーのワンツーの打ち終わりに左フックでダウンを奪ったが、このパターンは練習でも度々見せており、フューリー対策の一つだったと思われる。

　世間では「いくら元UFC王者とはいえ、現ヘビー級王者とボクシング対決をするなんてレベルが違いすぎる」などの批判や、予想ではフューリー勝利が圧倒的だった。これまでジェイク・ポールがボクシングでMMA王者をダウンさせるなど勝利を続けてきたというのもあるだろう。

　しかし、ガヌーは元々ボクサー志望だったが、出会ったジムがMMAのジムでその流れでMMA選手に。そしてUFC でガヌーは桁外れのパンチ力を武器にKOを量産。UFCヘビー級王者となった。これまでジェイク・ポールと戦ってきたMMA選手とは打撃レベルの違いがある。さらにマイク・タイソンがトレーナーについたことでさらにボクシングに磨きがかかったことだろう。

　次の対戦相手は誰か。ガヌーの活躍に期待される。

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