2023/11/13（月）UP
（最終更新：2023/11/13 12:46）

YA-MAN

　11月19日（日）に開催されるオープン・フィンガー・グローブ（OFG）キック大会『FIGHT CLUB』で、朝倉未来（31＝JTT）と対戦するYA-MAN（27=TARGET SHIBUYA）がイーファイトの個別取材に応じ、朝倉との決別へつながった原因を明かしてくれた。
　YA-MANが、朝倉に“ギラギラ”を感じなくなったのは、前回のヴガール・ケラモフ戦ではなく、意外な試合からだったことが分かった。

【フォト】YA-MAN軍団vs朝倉未来軍団の睨み合い、乱闘騒ぎも！

　YA-MANはキックとMMAの二刀流を極めるため、キックと並行して練習するために長南亮が主宰する総合格闘技ジム TRIBE TOKYO MMA、そして朝倉が所属するトライフォース赤坂（現：JAPAN TOP TEAM）にも通っていたが、10月初旬に自身のSNSで“もうトライフォース赤坂には行かない”と投稿し、決別宣言をしていた。

会見で朝倉未来との“決別”の理由を語ったYA-MAN

　その理由としてYA-MANは、「この前のケラモフ戦、あそこで（朝倉が）負けて、そこから格闘技のモチベーションが下がって2カ月練習をやっていなかった。負けてやり返そうとしない、そんな人が格闘技の顔になっていると格闘技界がダサくなる。俺がボコボコにして昔のギラギラしている朝倉未来を取り戻してほしい」と記者会見で明かした。

　だが、YA-MANは、以前から朝倉が“ギラギラ”していないことを感じていたという。いつ頃か聞くと「斎藤（裕）戦に負けてからですね（2020年11月21日）。そこから、勝ちに行っているなと感じました。変わったなと思っていて、次第にもっと変わっていって。最終的にケラモフに負けて“モチベーションが下がった”と聞いて、“なんだ、それって？”“格闘家として終わってんじゃん”と思いました」とYA-MANは証言した。

会見で対面したYA-MAN（左）と朝倉未来

　ネット上では“大会を盛り上げるために、わざとやったのでは？”とユーザからの批判の声が一部であがったが、これについてYA-MANは「盛り上げるためというのは、もちろんありました。プロデューサーの立場でもありますし。でも一方で、あの人は試合が決まっていないとダメな人なんです。このまま負けて終わってほしくないという思いもあります。一度は僕がついていった人なんで、燃え尽きて引退というのならばいいと思いますが、どちらかというと諦めムードだったので」と本音をこぼした。

　朝倉未来に、火をつける役目。YA-MANの思いは、ガッカリしたと同時に、まさにそこにあったのだろう。「RIZINの大晦日大会も、最初は出る意思がなかったと思います。榊原（信行＝RIZIN代表）さんの電話にも出なかったようなので。でも自分との試合オファーがあって、ヤル気が出たのかなと思います」と奮い立たせることに成功した。

FIGHT CLUBに乗り込む朝倉未来軍団（左から白川陸斗、朝倉未来、西谷大成）

　JTT（旧トライフォース赤坂）へ通うことを辞めなくてもいいと思われるが、「格闘技にヤル気がない人から教わることはないので。自分の人生を無駄に使いたくないんです」と、やはり今の朝倉を否定する。戦いを通じて、本当に燃えたぎるものが消えてしまったのか、確認したい思いもあるのかもしれない。

　“ギラギラ”感で言えば、最近のYA-MANもかつてのような尖っている印象が薄くなっているように思える。かつて会見や計量などで暴れるYA-MANは、相手に挑発されると感情のコントロールができなくなる危うさが魅力の一つだった。

YA-MAN軍団（左から木村“ケルベロス”颯太、YA-MAN、山口裕人）木村は白川と、YA-MANは朝倉と、山口は西谷と対戦する

　そのことを指摘するとYA-MANは、「前までは下から上へ這い上がるために、そういう思いがありました。でも、キックに関しては挑戦ではなくなってきているのは確かです。その意味ではMMAは挑戦ですし、今回の朝倉戦はまさにそれが出ると思います。格闘技界では、未来さんが自分よりも格上と見られていると思いますので、食ってやりたいですね。完全にナメられているんで」と険しい表情を見せた。

　最後にFIGHT CLUBについてYA-MANは、「勝敗とかに関係なく、成り上がりたいと思うやつに集まってきてほしい。そしてファンに、成り上がるストーリーを見せていきたい」と思いを語った。

　11月19日、朝倉未来戦でYA-MANは何を我々に見せてくれるのだろうか。尖ったナイフのような“ギラギラ”した2人が、OFGで殴り合う姿に期待したい！

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