2023/12/02（土）UP
（最終更新：2023/12/02 21:39）

皇治が大会総括

　12月2日（土）大阪・176boxで開催された『NARIAGARI vol.3』。同大会をプロデュースする皇治（TEAM ONE）が大会後の囲み会見を行い、K-1グループとの対抗戦敗北に「プロ選手が格闘技界の厳しさを見せてくれた」と振り返り、来年の展望も語った。

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　第3回大会は、セミファイナルに出場予定だった平山迅が欠場するというアクシデントもあったが、メインイベントは安川侑己（志村道場）がKO勝ち、プロ団体K-1とHEATとの対抗戦も白熱した戦いが繰り広げられた。

　皇治は「今までで一番危ないかなと思ったけど、その分選手が必死に戦って盛り上げてくれた。いい大会になったかなと。K-1、HEATさんも参戦してくれて、プロの興行に助けられたところもあります」と全体総括。

安川侑己（右）がHEAT王座防衛に成功した

　NARIAGARI勢はプロ選手を相手に敗北を喫するなど、厳しい現実が突き付けられた。その点も、皇治にしてみれば「NARIAGARIのCEOとしては悔しいですけど、選手にとっても、格闘技ファンにとっても良かった。アマチュア団体のNARIAGARIのパッと出てきた選手に、プロの選手が戦って“違うんだよ”って。そんなに甘くない、格闘技界の厳しさを見せてくれた。NARIAGARIの選手はもっと努力が必要だと気づけた」と、寧ろこの結果は歓迎だとした。

　来週開催のK-1大阪大会では、NARIAGARIファイターが2名参戦する。豊樹（NARIAGARI）はKrushで王座戴冠歴もある鈴木勇人（K-1ジム五反田チームキングス）、元太郎（IDEAL GYM）は吉村匠（TAD）と対戦する。

「K-1に出る2人も、その悔しさをぶつけてほしい。厳しい戦いにはなると思いますよ。こういう舞台を乗り越えていかないと次はないので。生き様を見せてほしいです。K-1ファンにも“こいつら使って良かったな”、そう言う戦いを見せないと。負ける奴もいれば勝つ奴もいる。負けたけど感動させたらプロとして強いし、そこをNARIAGARIの選手に伝えてるつもりなので、K-1でも見せてほしい」とエールを送る。確かにK-1ファイター相手には、厳しい戦いが想定されるが、その点も含めて“気持ちの伝わる試合を”というのが、皇治の願いだろう。

K-1から参戦の植村真弥が秒殺KO

　来年の展望を問われると「大きい団体に選手を輩出できましたし、大きい舞台からの選手も来てくれて、お互いの団体がいいところを尊重しあって、利用しあったらいいんじゃないですか。若い選手が踏み台にできる団体になれば理想。1番マイナーと言われる団体で、1番ビッグステージに上がれるルートがある」と語った。

　様々なプロ団体に、NARIAGARIをきっかけに駆け上がるファイターが出てくることを期待したい。

　また、現役ファイターとして活動する皇治自身は、大晦日のRIZINでMMAデビュー戦を迎える。対戦相手は三浦孝太だ。「僕はサッカーボール少年にしっかり格の差を見せようと思っている。挑戦する意味を、34歳になってアホじゃないかと思ってると思う。挑戦したらいいと言うことを証明して、来年に繋げて、必ずずっと言い続けているメイウェザーを捕まえようと思っています」との野望を口にした。

※全試合結果はこちら

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