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井上尚弥が穴口一輝を追悼、青木真也の疑問に回答も

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2024/02/03(土)UP

井上尚弥が穴口一輝を追悼した。

 プロボクシングスーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(30=大橋)が3日、NTTドコモの映像配信サービスLeminoによるトークショーに登場。
 イベント冒頭、前日に23歳の若さで死去したことが発表された穴口一輝(23=真正)を追悼、さらに事故で亡くなった穴口vs堤聖也の試合が年間最高試合になったことに青木真也が疑問のリポスト。それにも井上は説明した。

【フォト】穴口が試合の判定後に足が痙攣し、力が入らず立てなくなるシーン

ダウンを喫しても穴口(左)は堤と果敢に打ち合った

 昨年12月26日に東京・有明アリーナにて、『井上vsタパレス』のセミファイナルで行われた、堤聖也(角海老宝石)と穴口による日本バンタム級タイトル戦。試合は凄まじい打ち合いとなり、結果は穴口が4度のダウンを奪われ判定負け。穴口は試合後に右硬膜下血腫で開頭手術。以降、意識不明状態が続いていたが、昨日2日午後5時38分に死去したことをJBCが発表している。
 なお、堤と穴口の試合は同日にJBCが発表した年間最高試合賞(世界戦以外)にも選ばれた。

 井上は今回のイベントで「僕の試合のセミで、穴口選手が素晴らしい試合をしましたが、大変残念なお知らせでした。この場をお借りしてご冥福をお祈りします」とコメントした。

判定後、ぐらつき立てなくなる穴口

 また、青木真也は自身のXで「ご冥福をお祈りします」とした上で、「年間最高試合が死亡事故なのはその競技を疑わざるをえないと思うんですよね」とボクシングの安全性に疑問を投げかけた。

 これに対し、井上は青木の投稿を引用する形で「年間最高試合に選ばれたのは穴口選手へのエールでもあったと思います。 受賞された40分後に息を引き取ったと聞いてますので皆さんには誤解だけはして欲しくないと思います」とメッセージ。

 すると、青木は井上のメッセージを引用し「格闘競技全体で安全管理の徹底と競技自体(ルール)を疑うことが安全と競技存続に大事」と主張した。

 その後、井上は自身のXで「誰が間違っているとかそう言う話では決してなく今回の受賞についての誤解がありそうなので受賞の意味を時系列でお伝えさせていただきました」と穴口が亡くなったことで、年間最高試合を受賞したという誤解がないように説明している。

 JBC安河内事務局長は、「4度のダウンはあったが、すぐに反撃に転じるなどストップのタイミングが難しかった」と12月29日の囲み会見で語っていた。
 この事件を機に、全ラウンドで3ノックダウン制とし安全のラインを設けるなど検討が必要な時期かもしれない。

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