2024/02/06（火）UP
（最終更新：2024/02/06 08:34）

WBC世界ミニマム級王者・重岡優大が元WBO同級王者を迎え撃つ

　3月31日（日）愛知・名古屋国際会議場イベントホールにて開催されるプロボクシングイベント『3150FIGHT × PRIZEFIGHTER in NAGOYA』の対戦カード発表会見が5日都内にて行われ、WBC世界ミニマム級王者・重岡優大（26＝ワタナベ）が、WBC同級6位で元WBO世界ミニマム級王者のメルビン・ジェルサエム（29＝フィリピン）を相手に防衛戦を行うことが発表された。
　重岡はKOを約束した。しかし、相手は昨年1月に元WBO世界ミニマム級王者の谷口将隆を2RでTKOして王座奪取した強敵だ。

　会見で重岡は「先輩の谷口（将隆）さんが負けてベルトを獲られた相手。一発パンチ力があることも分かっているので、気を付けながら、完成度の高いボクシングを皆さんに見ていただけたらと思います。本番で万全で戦えるように練習でしっかり仕上げますので、当日楽しみにしていてください」と意気込んだ。

重岡優大（中央左）と重岡銀次朗（中央右）は兄弟揃って世界戦に臨む

　ジェルサエムの印象については「ボクシングスタイルだったりタイミングも、独特ないい意味でのくせがあって難しい。僕も対策をして臨みたいと思います」とも語った。

　また「もちろんKOしか狙っていないんですけれども、何戦か前の僕だったらKOを狙いすぎてできないという風になってしまう。お客さんを楽しませることは僕の中で目標にしていますが、その過酷なリングで自分が楽しむことを忘れず練習の成果を出せたら、自ずとKOできると思うので、KOしたいというのは目標で、あくまで自分の試合をしたいと思います」と語った。最後に「KOで勝ちます。当日楽しみにしていてください」とメッセージを送った。

世界王者への返り咲きを目指すジェルサエム（左）

　対するジェルサエムは、リモートで会見に参加。重岡の印象を「とてもいい選手で、パワーもあり、タイミングもあり、すごい選手だと思います」とした。谷口に勝利しWBO世界王者になった時と同じ日本で戦うこととなったが、「WBCのベルトに挑戦するのは2度目なので、ベルトを獲るぞという強い意志を持って準備を進めています。もう一度世界チャンピオンに返り咲くため、試合に勝つために全力を尽くします」と闘志を燃やした。

　戦績は8勝（5KO）の重岡に対し、21勝（12KO）3敗のジェルサエム。ハードパンチャーである重岡への対策は「マイケル・ドミンゴコーチが試合に勝つための準備をしてくれているので、試合に勝つためのプランもあります。いい試合にするつもりです」とした。

　また谷口に勝利後、ジェルサエムに日本でガールフレンドができたという情報があるが、そのことについて司会者が問うと「谷口選手に勝って日本人の彼女にとってのチャンピオンになりました。そして今回もチャンピオンになって、彼女にサプライズをしたいです」と語った。

　WBC世界ミニマム級暫定王者だった重岡は、昨年10月に同級正規王者ペッチマニー・ゴーキャットジム（タイ）に判定勝利で王座統一。今回は正規王者となってからの初防衛戦となる。

　なお、今大会では、重岡の弟でIBF世界ミニマム級王者の重岡銀次朗（24＝ワタナベ）も防衛戦が決定。兄弟揃って世界タイトル防衛に臨む。

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