2024/03/06（水）UP
（最終更新：2024/03/07 17:56）

井上尚弥とネリが意気込む

　5月6日（月・祝）東京ドームにて［4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ］として統一王者・井上尚弥（30=大橋）と、挑戦者で元世界2階級制覇王者のルイス・ネリ（29=メキシコ）の対戦が行われることが6日、都内で行われた会見にて正式発表された。
　会見で井上は「何もさせずに勝つ」と圧勝を予告、ネリも「最強を証明する」と意気込んでみせたが、大橋会長は早期KO決着を予想した。

【フォト】ネリが山中を一撃でKOした瞬間！ボディに食い込む井上のKO連続写真

　会見で井上は「4団体の初の防衛戦にふさわしい試合をしたい。ネリに対して圧倒的に勝つことができたら、次の大きなステップアップになる。そんな試合が出来たらと思う。ネリに対して何もさせずに勝つこと」と、先の展望も見据える。

　井上は今年はスーパーバンタム級で3戦することを明言。また昨年の時点で「再来年には上げる」と、25年のフェザー級転向も示唆していた。

　そして井上はネリの印象について「一発のパンチ力はもちろんあるけど、映像を見ている限り撃たれ強い選手だなと感じる。ストロングポイントとしては、そこかな」と、パンチ力と打たれ強さを兼ね備えていると評した。

　対してネリは「井上をリスペクトしているが恐れてはいない。メキシコ人ボクサーとして最強を証明する」と意気込んでいる。

　この会見の後、大橋会長が囲み取材に応じ、今回の試合予想は短期KO決着になるのではと語る。

　大橋会長は「ネリはパンチ力はありますし、ドネアのもあったけどね。これまで井上に対して勝ちにくる、倒しに来る選手がほぼいなかった。今回の相手は勝ちに来る、倒しに来るの2つが揃っている。もしかしたら勝負が早いかも。前半の回で勝負が決まるでしょう」とコメント。　井上はこれまでガード一辺倒の選手も倒してきたが、ラウンドに時間がかかる。
　22年12月のポール・バトラー戦でも言えるように、攻撃してこないため、ガードの開いた瞬間が少なく、ガードの上からのパンチが主になってしまうのだ。しかしこの試合も回を重ねるごとにダメージを与え続け、11回にパンチ連打でKO勝利している。

　ネリの場合、攻撃してくるため、パンチを打つ瞬間などは、グローブが顔の片側から外れるため隙が開く。その瞬間をカウンターで狙うことができる。しかしそれはネリ側にとっても都合がいい。攻撃する井上のガードが一瞬開くのだ。

「いずれにしてもKO決着か」との記者の質問に、ゆっくりうなずいた大橋会長。現在メキシコから2人のスパーリングパートナーを呼び練習に入っていることも語った。
　果たして勝利はどちらだ。

▶次のページ：【フォト】ネリが山中を一撃でKOした瞬間！ボディに食い込む井上のKO連続写真