【パンクラス】杉山しずかタイトル戦へ「何も言わせない試合する」重田ホノカは初防衛に自信
7月21日(日)東京・立川ステージガーデンで開催される『PANCRASE 346』の記者会見が行われ、クイーン オブ パンクラス チャンピオンシップ フライ級で対戦する王者・重田ホノカ(THE BLACKBELT JAPAN)と同級1位の挑戦者・杉山しずか(リバーサルジム新宿Me,We)が調印式に臨んだ。
【フォト】杉山しずか・重田ホノカが計量でムキムキ!試合の名シーンも
今年3月にパンクラス初参戦でライカに勝利し、2戦目で王座に挑戦する杉山は自らを“スーパー挑戦者”として例え「2戦目で抜擢していただきました。これを獲るために来たので、いい試合をして、最終的に何も言わせないようなチャンピオンらしい試合をしたいと思います」と意気込む。
一方、3月のタイトルマッチで端貴代に勝利し新王者に輝いた重田は「まずは前回の試合が終わってからいろいろとお騒がせしてしまい、申し訳ありませんでした」と3月の試合後に、ドラッグテストの結果、禁止物質であるエフェドリン(興奮剤/かぜ薬などの一般薬にも含まれる)が検出されたことが主催者より発表されたことを謝罪(重田は漢方薬の使用を説明しており、パフォーマンスを上げるためなど意図的な摂取ではなかったと説明している)。そして「今回、自分自身はフライ級最後の試合ということで、いい勝ち方ができるように頑張ります」と初防衛に自信を見せた。
自身を“スーパー挑戦者”と表現したことに関して聞かれた杉山は「自分がキャリア的に挑戦を受ける立場だと思うんですけど、それが挑戦者になるということがスーパーかなと思いますし、2戦目でやらせてもらえるというのは特別なことなので、スーパーだと思っています」といい、キャリア4戦目でベルトを巻いた重田に関しては「戦いを重ねるごとに確実な強さがあることを知りました」と評価するコメント。
その言葉を受けて重田は「あまり自分のことを強いと思っていないですし、いつもジムの先輩方にボコボコにやられているので自分では実感ないですけど、そうやって見ていただけて嬉しいです」という。
お互いの前戦の試合を見た感想を聞かれると、重田は「同じ日に試合が被っていて試合を直接は見れてなかったんですけど、映像で見させていただきました。本当にMMAを綺麗にできる選手だなと思います。立ちもバランスもよくできて、オーソもサウスポーでもしっかり戦えるし、本当の意味でのオールラウンダーだなと思います」といえば、杉山は「楽しそうに自分のしたいことをやっている」とそれぞれの印象を語る。
自身が勝っているポイントについて、杉山は「体格差があるのでパワーの差はあるかなと。前回私はちょっと怪我があったので本調子ではなかったですが、今回は割と何も怪我がないので組みの展開とMMAの展開ができれば、一本も取りにいけるかなと。打撃に関しては、差があると思っています」と自信を見せると、重田は「絶対負けないというハートでは負けないです」と答えた。
タイトルマッチ後の目標について、杉山は「パンクラスのベルトを獲ったら統一戦をやりたい。もう一度挑戦したい選手がいるので、チャンピオンとして行きたい」と名前は出さなかったが、22年5月に敗れているDEEP JEWELSフライ級王者・中井りんとダブルタイトルマッチを希望する。
重田は「前回の試合が終わってからも次の日から練習して休めていないので休みたいです」といい、今年4月に中井りんの対戦相手公募に名乗りを上げたことに関して、今の中井への想いを聞かれると「実現したら盛り上がるんじゃないかなと思って名乗りを上げたんですけど、自分自身に問題があったのでできませんでした。今は一戦一戦、目の前のことに集中していければ」とした。その他、会見に出席した選手のコメントは以下の通り。
▼ライト級 5分3R
・平 信一(綱島柔術/ZST)
「メインの前に一発持ち上げる。
(対戦相手の印象)19歳で若い選手。前回の試合はめちゃくちゃ早い時間で決めているので、たぶん次の試合も早めに仕掛けてくるんじゃないかなと思っています。試合開始直後から注目してほしいです。鈴木選手が1分以内にKOできなければ、平タイムが始まると思います。
(鈴木の寝技ができないという発言を受けて)打撃も寝技もできません!(試合のフィニッシュに関して)18歳を投げる!」
・鈴木悠斗(パラエストラ八王子)
「今回ランキング戦初めてのことなので、今回はしっかり勝って次に行きたいと思います。
(現パンクラスランカーで元ZSTチャンピオンとなることに関して)いつも通りと何も変わらないのかなと。やることをやるだけなので。
(平は暴走柔術というニックネームがあり、寝技をどう評価しているか)暴走柔術という名がある割には、寝技はあまりできないのかな。逆に自分で一本を獲ってやろうかなと。
(試合のフィニッシュに関して)1R1分以内にKOか一本で決着つくと思うので楽しみにしていてください。あと19歳じゃなくてまだ18歳です」
▼フライ級 5分3R
濱田 巧(THE BLACKBELT JAPAN) ※ラファエル・リベイロと対戦
「今回、相手がすごい強い選手でブラジルからはるばる来ていただけるので、必ずいい試合して勝って、ランキング1位になってベルトに挑戦したいと思います。
(相手の試合映像を見た感想)チラッとしか見ていなく、あんまり映像を見ちゃうとプレッシャーになっちゃうので、いつもあんまり見ていません。
(国際戦に向けて特別な意気込みはあるか)僕はキックで20戦以上やっているんですけど、初めて外国人とやるので、結構ワクワクしてどんな感じかなと思ったりしています。でも必ず勝ちたいと思います。
(同大会では同階級のチャンピオンシップがあり、試合予想とどちらに挑戦したいか)試合予想は難しいんですけど、伊藤盛一郎選手が一本勝ちをすると思います。僕的にはムハンマド・サロハイディノフ選手に勝ってほしいです。僕がその日勝って、年内に挑戦できたらいいなと思います。
(試合のフィニッシュに関して)相手は純粋に黒帯の選手ですが、僕もそろそろ一本勝ちが欲しいので、一本勝ちで決めたいと思います」
▼バンタム級 5分3R
高城光弘(リバーサルジム横浜グランドスラム)※オタベク・ラジャボフと対戦
「今回は世界王者(2022&2023 IMMAM世界大会連覇)という強い相手をパンクラスさんに用意してもらったので、自分が強い相手にどれだけやれるのかをしっかり示せるように頑張りたいと思います。
(2回目の国際戦について)前回(2019年6月30日、ワン・リザマに判定負け)は相手に合わせるような試合をしちゃってうまくいかなかったという経験があります。今回は相手のレベルもすごく上がったので、相手に合わせない自分のMMAをひたすらぶつける試合ができるようにやっていきたいと思います。
(相手の映像は見たか)確認できる範囲の試合は、全部見てすごいレベルの高い選手だなと思っているので、楽しみです。どの局面でもリーチのある打撃もあって、そこからしっかりテイクダウンして勝ってくるという隙のない選手だと思っているので、相手のリズムではなく、自分のリズムで戦えるようにしたいと思っています。
(ワン・リザマ戦での敗北について)かなり落ち込んで、やり方や考え方を変えたりして、世界で勝負できるような準備をしてきたと思っているので、それを試合で発揮したいと思います。
(試合のフィニッシュに関して)正直、楽な試合にはならないと思うので、どんな形になっても勝つというのを見せようと思っています」
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