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台湾の”性別論争”女子ボクサーも金メダル!全試合1ポイントも許さず圧勝

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2024/08/11(日)UP

台湾のユーティンも金メダル獲得 @boxing_ting

 8月10日(土)パリ五輪の[女子ボクシング フェザー級(57㎏)決勝]では、性別問題が議論されているリン・ユーティン(台湾)がジュリア・シェレメタ(ポーランド)に5-0判定勝利。五輪4試合全て1ポイントも許さないパーフェクトスコアで金メダルを獲得し、表彰台では涙も見せた。
 昨日9日には、同じく性別論争に晒されているイマネ・ヘリフ(アルジェリア)が同じく全試合1ポイントも許さずウェルター級で金を獲得。ネットでは祝福と懐疑の声が入り混じっている。

【フォト・動画】ユーティンが次々とパンチをヒット!表彰台では涙

 ユーティンはヘリフと共に、23年のIBA世界選手権の性別検査に不合格。ユーティンは銅メダルを剥奪された。
 しかしIOCはIBAのガバナンスに問題ありとしており、パリ五輪ではIBAを運営から排除、2人は東京五輪に続き出場資格を得ていた。

 決勝でユーティンは、身長差を生かしパンチを的確にヒット、相手からの攻撃はほぼ貰わずに全3Rフルマークで見事勝利。表彰台では思わず涙も流した。

金メダルを手に涙をぬぐう @duchengzhe

 試合後インタビューでユーティンは、SNS等での論争がパフォーマンスに影響したか問われると「トップアスリートとして、競技中はソーシャルメディアから自分を遮断し、集中することが重要です」と
SNSからは離れていたと答えた。

 続けて「コーチから少し聞いていたが、あまり気にしていませんでした。私はIOCからこの五輪に招待されたので、それに集中していたのです」と胸を張る。

 もう一人の”性別論争”に晒されたヘリフ陣営は、誹謗中傷に対して告訴の準備をしていると声明を出したが、ユーティンは「それはチームと話し合う、次のステップは後で決める」と今はわからないとのことだ。

 ネットでは「おめでとう!台湾の勇気あるおてんば娘」「世界のいじめに負けず、よく頑張った!」と、ユーティンが母をDVから守るためボクシングを始めた過去と重ね、祝福する声が並んだ。
 一方で「また別の男が女性を殴って金メダルを獲得したのか」「そりゃあチートを使っているからねえ」と中傷や懐疑の声も目立つ。

 IBA会長のウマル・クレムレフ氏(ロシア)が、両選手が”XY染色体(男性)”を持っていたと語っていたことから、ネットでは「男性が女子の試合に出場している」と炎上、しかしIBA側は検査内容は秘匿とし、公開を拒否している。

 IOCの広報はIBAの検査を「でっちあげられたもの」とし「2人は女性として生まれ、女性のパスポートを持っている。男性と女性が戦っているという誤解があるが、事実ではなく科学的なコンセンサスがある」と声明を出すなどし、2人が女性であることが次第に周知されはじめていた。

 ユーティンは23年の世界選手権後、台湾の自国の性別検査では合格している。またフランス大手メディア『Cerfia』は、2人はXX遺伝子を持ちホルモン障害であると報道するなど、現時点では様々な情報が飛び交っている状態だ。

 今後の五輪ボクシングの枠組みについて一考する必要がある等の声もあり、この問題の完全収束はまだ先かもしれない。

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