“キック3冠”江幡塁が引退発表!脳腫瘍から復帰ならず、那須川天心戦では三浦春馬とリングインも話題に
WKBA世界王座やKNOCKOUTなどキック3冠を誇る江幡塁(33=伊原道場)が、16日に自身のSNSで、ドクターストップにより現役を引退すると発表した。
江幡は昨年2月末に脳腫瘍が見つかり緊急手術。幸いにも腫瘍は良性で全摘出に成功した。同6月にはモデルの橋本麗香と入籍し第一子が誕生したと発表、話題を呼んだ。その後、もう一度戦えるよう挑戦していくことを明かしていたが、この度の引退発表となった。
【フォト】江幡の名場面集、豪快KO、親友・三浦春馬と入場、那須川天心戦も
江幡は自身のインスタグラムに「この度、選手として引退することを決意しました。たくさんの方に応援していただき、最後まで戦うことができました。本当にありがとうございました。今年10/6に後楽園ホールで引退式を行い、最後の10カウントを聞き、グローブをリングに置きます」と綴った。
病気になってからは「もう戦えないかもしれない」と医師から聞いていたというが、「突然のことでしたので気持ちの整理が追いつかず、術後の回復がめざましく、後遺症も残っていないこともあり、少しでも可能性があるならもう一度リングに立つための挑戦をさせて欲しいと先生やジム側にも話をして、もちろん打撃をもらうことは絶対NGの中、自身のパフォーマンスを戻し、最後リングに立つ為のトレーニングをこの一年半行ってきました」と復活を諦めずにトレーニングに励んできたという。
しかし「一年半経ちまして、検診でのドクターストップを受けて、最後引退試合を皆さんにみてもらいたいという想いは叶いませんでした」と、ドクターストップにより試合に出られなくなったことを報告。
続けて「50戦以上試合を行い、順風満帆ではない格闘技人生でしたが、最後の最後まで挑戦することができました。このような形で選手を終えることになるとは思いませんでしたが、僕は最後の最後まで挑戦することができたので、胸を張ってリングを降りることができます」とした。
また「小さい頃、強さに憧れて格闘技をはじめました。そして今は、格闘技から本当の強さを得ることができたと思っています。今後はそんな経験を多くの人の役に立てたいと思っています。今後も選手育成、所属している協会の発展に努めていきます」と、これからも格闘技に携わっていくことを表明した。
そして「10/6後楽園ホールで行われる引退式は、選手として最後のリングイン、終わりを告げる10カウントですが、僕の次の人生を期待してもらえるような引退式にしたいと思っています。10/6引退式の応援席をご用意しています。最後の10カウントを会場で一緒に聞いてください」とファンに呼びかけた。
双子の兄・睦とともに新日本キックボクシング協会のエースとして活躍してきた江幡は、これまで新日本キックのバンタム級王座、WKBA世界スーパーバンタム級王座、KING OF KNOCK OUTスーパーバンタム級初代王座と3冠を獲得。RISEでも鈴木真彦ら強豪選手としのぎを削り、RIZINの那須川天心戦では親友の三浦春馬とのリングインも話題に。最後の試合は22年4月のRISEでの志朗戦となった。
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