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空手引退の植草歩、思い出の怪我は“ヒジ攻撃”でおでこパックリ!拳に相手の歯が刺さったことも

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2024/09/26(木)UP

現役時代の植草歩。23年に復活の金メダル=国際大会「プレミアリーグ・ラバト」にて本人提供

 空手界のアイドル、16年の空手の世界選手権優勝者で東京オリンピック空手日本代表の植草歩(32)が、現役引退を表明。イーファイトがこれまで印象に残った怪我について質問をすると、2013年にフランス・パリで行われた国際大会決勝戦をあげた。
 同決勝戦では相手のヒジ打ちの反則攻撃を受けて額が割れ、縫って飛行機に乗ると気圧で傷口が破裂する恐れがあるため医療用ボンドでくっ付けて帰国したという壮絶過去を明かした。

【フォト】反則ヒジでパックリ割れた植草の額、眼窩底骨折、拳に相手の歯が刺さった跡など…歴戦の傷公開

 植草は、16年の世界選手権+68kg級で優勝を果たし、18年の世界選手権では準優勝、18年の全日本では女子個人組手で史上初4連覇を達成した。翌19年の国際大会プレミアリーグ東京で優勝し、21年8月の東京五輪では金メダル獲得を目指し激闘を繰り広げた。

大会で投げから下段突きの逆転一本の瞬間(本人提供)

 輝かしい実績を残してきた植草だが、怪我との戦いでもあった。相手の反則攻撃で眼窩底を骨折したり、歯がかけることも。また拳に相手の歯が突き刺さったこともあったというが、「これまで大きな怪我はなかったんですけど、変な怪我が多くて……」と笑い飛ばした。彼女にとって大きな怪我とは、競技ができなくなるような靱帯損傷や骨折などの重大なダメージを負ったことを意味しているのだという。

 そして、13年のパリ大会では「決勝戦でおでこに相手のヒジが当たって、パックリと割れてしまったんです」と振り返り、「当時は痛がってはいけないと指導されていたので、痛がったり悲しい顔はできなかったんです。そうしたら額から血が落ちてきて、ああ、ニキビが割れたと思ったら額の血で」と驚いたという。

 大きく割れた額だが、縫って飛行機に乗ると気圧で傷口が破裂する恐れがあるため医療用ボンドで処置することに。「今、額にその時の傷跡がないのですが、でもお酒を飲むと、ハリー・ポッターのように赤く浮き出てくるんです」と植草。これも勲章とでも言わんばかりに笑う彼女は、本当に戦うことが好きなのだろう。

 その植草の勇姿は記録にも記憶にも残ったが、第二の人生も持ち前のポジティブな姿勢で困難を自然体で乗り越えていくはずだ。次はどんな姿を見せてくれるのか楽しみでならない。

▶次ページは【フォト】反則ヒジでパックリ割れた植草の額、眼窩底骨折、拳に相手の歯が刺さった跡など…歴戦の傷公開

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