2024/11/24（日）UP
（最終更新：2024/11/24 19:14）

亀田興毅ファウンダー（左）と中川抹茶（右）

　12月21日（土）にツインメッセ静岡で開催されるボクシングイベント『3150×LUSHBOMU vol.3』の会見が22日、都内にて行われた。

　この日『3150×LUSHBOMU』契約選手第2号として、日本フェザー級8位の中川抹茶（スパイダー根本）と契約を締結したことを亀田興毅ファウンダーから発表。

　主な契約内容は、選手とジムに対し月額の報酬が毎月支払われ、『3150×LUSHBOMU』シリーズへの試合出場を保証し、PR活動やスポンサー獲得、スパーリングパートナーの招聘まで支援するというものだ。契約締結をした中川は「ボクシングに専念できる環境を作っていただいて、感謝しています」と述べた。

　また、その中川がフェザー級8回戦でオーストラリア国内2階級制覇王者ロッキー・オグデン（オーストラリア）と対戦する追加カードも発表された。

　亀田ファウンダーは、抹茶について「前回の7月の試合では、下馬評ではやや不利とされたアジアランカーとの試合で完勝し、可能性を見せつけました。今が伸び盛りの選手だと思うので、試合が楽しみです。今回の相手も強い選手なので、この選手を相手にどのような試合をするかで今後が変わってくると思います」と試合に期待する。

　抹茶は「“お茶の聖地”静岡で試合できることが嬉しいです。これも何かの縁だと思うので、今回は負けられないですね」と意気込み、「以前ジェイソン・モロニー選手（当時のWBO世界バンタム級世界王者）のスパーリングパートナーとしてオーストラリアに行っているので、オーストラリア人選手のリズムを知っています。その時の経験を生かして相手をイメージして臨みたい。良い勝ち方をして今後は日本、アジアのタイトルに絡んでいきたい」と試合への抱負を語った。

　一方、対戦相手のオグデンは、元キックボクシング世界王者で、アジア最大の格闘技団体『ONE チャンピオンシップ』でも活躍した。21年にボクシングに転向すると、わずか1年でオーストラリア国内2階級制覇（フェザー級、スーパーフェザー級）を達成。インスタグラムのフォロワー数も約2万5000人を超える人気者だ。

　オグデンとは対照的にフォロワー500人程度の抹茶は「フォロワー2万5000人を奪えるように頑張りたい。勝って1万人は超えたいですね」と笑顔で話した。

「3150×LUSHBOMU」の契約選手に選ばれた中川抹茶

　抹茶は13年10月にデビューし、2015年度に全日本バンタム級新人王になり、2017年には日本ユース初代バンタム級王座を獲得したが、21年1月には一度現役を引退。

　また復帰するきっかけは、当時『3150FIGHT』のリングで躍動していた兄・中川麦茶の存在で、引きこもっていた抹茶に兄は「俺がボクシングを始めるからお前も一緒にやるぞ」と強引にボクシングジムに連れ出され活動を再開。今のリングネーム「抹茶」は、その当時に食べていた「抹茶のお菓子」が由来となっている。

　そんな当時を思い出しながら抹茶は「兄には今も感謝しています。来年は兄弟で同じ興行に出て盛り上げていきたい」と、兄と再び『3150×LUSHBOMU』のリングでの共闘を誓っていた。

　さらに来年にも対戦を希望している相手・日本フェザー級4位でIBF世界フェザー級15位の亀田京之介（TMK）についても言及した。

　京之介は兄・麦茶が昨年7月に僅差の判定負けを喫した因縁の相手。強気な性格の麦茶は京之介と何度も乱闘騒ぎを起こしてきたが、自身については「自分は怖いので逃げてしまうかも。でも兄貴の敵を討ちたいですね」と熱望していた。

　12月21日、兄の敵討ちを果たすためにも、負けられない一戦となる抹茶が臨む『3150×LUSHBOMU vol.3』に注目だ。

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