朝倉海の敗北に、恩師・前田日明「早く決めてやろうと雑に」伸びしろも指摘

2024/12/09（月）UP
（最終更新：2024/12/10 12:12）

　12月8日日本時間）米ラスベガスで開催された『UFC310』で、元RIZINバンタム級王者・朝倉海（日本/JAPAN TOP TEAM）が現UFC世界フライ級王者アレシャンドレ・ パントージャ（ブラジル）に2R リアネイキドチョークで一本負け。
　海のアウトサイダー時代の”恩師”である前田日明は8日、YouTubeで「打撃の正確さが、普段と比べて雑になっていた」と指摘「もっと冷静にやったら良かった」と残念がるも、伸び代も見えたと激励した。

【フォト・動画】険しい顔で指摘する前田日明

　前田はTHE OUTSIDERのプロデューサーとして、元アウトサイダー王者の海とは旧知の仲だ。

　今回の試合は、1Rは海が得意のヒザを顔面、ボディに繰り出すも、僅かの差でクリーンヒットに至らず。接近瀬では、王者のフックに腰を落とす場面も見られ、2R王者得意のバックポジションを許し一本負けした。

　前田は動画で海の調子を「仕上がりも良く、いかにも調子良さそう。反応も良くなっていたし、グラウンドの対処も格段に良くなっていた」と期待を持って見ていたと言う。

　しかし試合では「早く決めてやろうと、打撃の正確さが、普段と比べて雑になっていた」と指摘。また「それだけ自信があったのだろうし、あの大舞台で皆の期待を一身に背負って、早く秒殺してやろうという気持ちを感じた」と気負いがあったのではと言う。

　必殺のヒザ蹴りも「あと数センチ下だったり上だったりしたら」と惜しがり「彼の普段持っている冷静さが、ちょっとなかった。その雑になった部分を冷静に仕留めたパントージャは素晴らしい王者。冷静の部分の差でやられてしまった」と分析した。

　しかし最後には「あまりにも急激に自分の能力が拡張し、うまく使いこなせていないように見えた。逆に楽しみ」とし「今回見た能力を冷静に使いこなせるようになって、UFCでどんどん勝ちを重ねていけば、やがてまたタイトルマッチになる。2回目のタイトルマッチでは万全な朝倉海を披露し、素晴らしいチャンピオンになってもらえると確信している」と再度の挑戦に期待をかけた。

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