2025/01/23（木）UP
（最終更新：2025/01/23 16:51）

王者ペレイラ（左）と1位アンカラエフ

　3月9日（日・日本時間）米国ラスベガスで開催される『UFC 313』では、現ライトヘビー級王者アレックス・ペレイラ（37=ブラジル）が4度目の防衛戦で、同級1位マゴメド・アンカラエフ（32=ロシア）の挑戦を受ける。王座戦全KO勝利中で”絶対王者”化しているペレイラだが、”彼を倒せるのはアンカラエフのみ”との見方も多い。

【動画】ペレイラのハイキック一撃KO！アンカラエフが一撃で吹っ飛ばしKO

　ペレイラはミドル級、ライトヘビー級の2階級制覇王者で、戦績11勝（9KO）2敗で81%と非常に高い試合決定率を誇る元キックGLORY王者。
　22年にはイスラエル・アデサンヤをKO勝利しミドル級王座を獲得。
　その後階級を上げ、23年11月にはライトヘビー級王座決定戦として元同級王者イリ―・プロハースカにKO勝利し王座戴冠した。続く今年4月にはジャマール・ヒル、6月にはプロハースカとの再戦、10月にはカリル・ラウントリーにいずれもKO防衛。絶対王者の様相を呈している。

　対するアンカラエフはグレコローマンレスリングとサンボをベースとするも、打撃戦を好み、戦績は20勝（11KO）1敗1分。相手を失神させるほどの剛腕パウンドを得意とする。
　現在UFCでは一つのドローと一つのノーコンテストを挟んでいるが11連勝中だ。

　アンカラエフはペレイラとの対戦を要望していたが、今回遂に決定。
　ペレイラは圧倒的な打撃力が印象的だが、アンカラエフは強打とテイクダウンを併せ持ち、強力なパウンドも持つ。ファンの間では、ペレイラを倒せる可能性を持つ最後のライトヘビー級ファイターという見方が強い。

　アンカラエフは度々ペレイラを挑発していたが、今回の試合が決定すると、SNSで「お前は今、自分の死亡証明書にサインしたんだ。俺から逃げた罰として、お前をボコボコにしてやる。そして、お前をプロの格闘家じゃなくて、タイヤショップで働いているただの男みたいにしてやる」とペレイラを以前行っていた職に戻してやると煽る。
　ペレイラは今回の防衛を成功させれば、現ライトヘビー級に敵無し。一部から望まれていたヘビー級転向し、3階級制覇も現実味を帯びることだろう。果たしてどちらが勝利するか。

　またこの大会のセミでは、ライト級5Rで、元同級暫定王者で、元BMF王者のジャスティン・ゲイジー（米）とダン・フッカー（ニュージーランド）の試合が行われる。
　同級3位のゲイジーは、UFC300でのマックス・ホロウェイとの激闘からの再起戦、6位のフッカーは現在3連勝中。激闘派の2人のお祭り対決だが、タイトル戦線に絡む重要な試合にもなる。