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”肩から隻腕”ムエタイ戦士が王座戴冠!ヒラリとパンチ避け強烈キック!過去には豪快KOも

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2025/02/20(木)UP

華麗な足技で勝利したカルロス・マチャド(@carliitos.machadoより)

  2月18日(火)タイ・パタヤスタジアムで開催されたムエタイイベントにて、右肩から先を切断した戦士カルロス・マチャド(アルゼンチン)が、止めどない足技を駆使して相手を圧倒。判定勝利し、見事王座を戴冠した。
 試合を見たファンからは「獣のようだ」とアグレッシブさに賞賛の声が上がる。

【フォト&動画】彼が次々繰り出す足技、バックヒジ!過去には顔面ヒザ蹴りで一撃KOも

 マチャドは、2歳の時に右腕に悪性腫瘍があることを診断され、右腕を切断。マチャドは当時の決断を「腫瘍は肩のすぐ下、鎖骨の上にあり、脇の下から突き出ていたため、他に選択肢はなかった」と語っている。

 手術により命は助かったものの、障害を持っている人が社会で直面する問題に悩んでいる14歳の頃、マチャドはキックボクシングと出会う。18年にはアルゼンチン代表として銅メダルを獲得南米選手権などの競技でも評価を得た。KNOCK OUTで鈴木千裕と戦った南米7冠王マルコス・リオスと激闘したことも。

 しかしマチャドによると、アルゼンチンではキックボクシングは賞金が少なく稼げない。そのためムエタイに転向、マチャドの目標はタイに渡り、競技で生計を立てることだと言う。今回はその一歩となる大事な試合だ。

相手を近寄らせない!(PATONG BOXING Youtubeチャンネルより)

 18日の試合は、フランス人ファイター・ヤゼーンとのパトンスタジアムのインターナショナル王座決定戦。

 試合ではマチャドは前蹴りやローキックで相手を近寄らせない。相手が距離を詰めパンチを出すと、ガードの出来ない右側からの攻撃は、上半身を大きく使った独特のスウェーで攻撃をかわす。直後にキックで反撃!

 更にマチャドは回転ヒジやハイキックといった大技も駆使。アグレッシブに攻撃し続けたマチャドに軍配が上がり、見事王座を獲得した。

 この試合のライブコメントでは「獣のような戦い方だ」「あなたはアルゼンチンの誇りだ」などの多くの賞賛のコメントが寄せられていた。

 隻腕の格闘家としては、ジェイク・ピーコック知られる。ピーコックもまたアグレッシブに手数を出し、アジア最大の格闘技団体『ONE』にも参戦。本日21日には日本の鈴木信治と対決する。

 マチャドもピーコックと同様に自身のアドバンテージを生かしたファイトスタイルを作り上げた。彼もまた世界に強さを証明できるか。

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