2025/05/25（日）UP
（最終更新：2025/05/25 15:08）

亀田が試合後会見で振り返った

　5月24日（土）インテックス大阪にて開催されたIBF世界フェザー級タイトルマッチは、3,100人の観客が見守る中、同級1位の挑戦者・亀田和毅（TMK）は王者アンジェロ・レオ（米国）に判定2-0（115-113、116-112、114-114）の僅差で敗れ、3階級制覇を果たせなかった。

【フォト】亀田とレオの激闘！互いに譲らぬ打ち合い

　試合はレオが序盤からアグレッシブに攻め、亀田はレオの連打に単発で返す展開。しかし5R以降、亀田は反撃に。9Rにはボディをクリーンヒットさせるなど攻め続ける。だが、レオは足を使いながら距離を保ちクリーンヒットを多くは許さない。互いに一進一退の中、最終ラウンドに入ると更に亀田が攻めに徹し、終盤には互いに譲らぬ打ち合いとなり、亀田のストレートがヒットする見せ場も作るがここで試合終了となった。

アグレッシブに攻めるレオ

　試合後会見で、先に姿を見せた亀田は「1Rから4R、冷静に行き過ぎた。そこがもったいなかったところですかね」と王者のパンチを警戒し様子を見てしまったことを振り返る。

「今回も普通に中間距離で、スピードで行けるかなと思ったんですけど、意外にレオがちゃんとジャブを突いてきてたので、逆に潰した方がええなと思って」と気づいた5R以降は、プレッシャーから回転数を上げ、ストレートからボディを中心に攻め亀田のペースになる場面もあったが「それは前半に1Rから行ってたらの話なんですよ。勝負は1回ですから」と語り、「王者とはちょっとの差で負けてる、そのちょっとが難しいんやけどね」と悔しさを滲ませる。

　しかし「俺も出し切ったんで。負けたけど、フェザー級でいちばん強いと言われてる選手に、あと一歩のところまで行けたので、これはもう自信にもなります」とし、「紙一重なわけなので、全然ちょっとの工夫で行けると思う」と再起への意欲ものぞかせたが、世界再挑戦を含む今後の展望については「これからチームと話して決めていく」と明言しなかった。