須藤元気が新プロデューサーに就任「内向きのK-1を壊す」MMA興行、ワンマッチ契約、モンスター路線復活も
9月3日、都内で会見が開かれ、K-1プロデューサーの宮田充氏が退任し、新たに須藤元気氏が就任することが発表された。宮田氏は今後もKrushのプロデューサーを務める。
【フォト】新K-1プロデューサー須藤元気が和装で礼、熱く語る姿も
須藤氏は2000年代前半、総合格闘技やK-1、PRIDEの舞台で活躍したスター選手。華麗な動きと独自のパフォーマンスで観客を魅了し、魔裟斗との名勝負でも知られる。引退後は政治の世界に身を投じ、参議院議員としても活動した異色のキャリアを持つ。そんな須藤氏が再び格闘技界に戻り、K-1の新しい舵取りを担うことになった。
まず強調したのは、大会構成の見直しだ。現在のK-1では20試合以上が組まれることも珍しくないが、須藤氏は「昨年MAXのアンバサダーをした時に、試合数が多くて観終わった後に少し疲れてしまった。僕が現役の頃は12試合程度だったと思う。終わった後に余韻に浸れる興行にしたい」と語り、試合数を減らして質を高める意向を示した。
選手契約についても改革を打ち出す。「K-1は契約が厳しいと聞いている。拘束されるような契約ではなく、基本はワンマッチ契約でいい。出たい選手は出てこいというオープンな形にしたい」と述べ、従来の閉じた体制を改め、自由度を高める考えだ。
また、日本人選手育成のためにトーナメント復活を掲げる。「自分も出させてもらった日本人トーナメントは、団体の壁を越えて戦うワクワク感があった。それを取り戻したい。世界と戦える選手を育てるためにも開催したい」と語り、かつての盛り上がりを再現する構想を明らかにした。
さらにスター選手の存在感を重視。「今のK-1は選手の個性が見えてこない。かつてのボブ・サップのような“モンスター路線”をもう一度やりたい。『なんじゃこれ』というマッチメイクの中から華のある選手が出てくると思う」とし、個性豊かな選手を前面に押し出すプランを披露した。
興行の方向性については、次回大会でHERO’Sルールの試合が予定されているが、「基本的には立ち技は立ち技、寝技は寝技で分けたほうが分かりやすい。来年からはHERO’S単体の興行もやりたい。RIZINさんとの対抗戦ができれば面白い」と展望も語る。
続けて、「内向きだったK-1を一度壊して、とにかくオープンにする。そして世界で戦えるK-1を作っていきたい」と力強く締めくくった。
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