2025/09/19（金）UP
（最終更新：2025/09/19 19:28）

元世界3階級制覇王者カシメロ（左）が亀田京之介（右）と対戦決定

　10月25日（土）と26日（日）にキルギス・ビシュケクアリーナにて開催されるボクシングイベント『SAIKOU×LUSH vol.2 / vol.3』の記者会見が、19日に都内で行われた。25日のメインイベントでは、元世界3階級制覇王者のジョンリエル・カシメロ（36＝フィリピン/WBOスーパーバンタム級4位）と亀田京之介（26＝日本/MR/OPBFフェザー級10位）が、58kg契約10回戦で対戦することが発表された。

【フォト＆動画】カシメロがサングラス姿で登場！京之介と舌戦に

　カシメロは昨年10月、横浜武道館でスーパーバンタム級戦において、計量で2度の体重超過。試合では1R KO勝利したが、JBCはカシメロを1年間招へい禁止としている。

　その後、カシメロは「井上尚弥が相手じゃないなら、もう戦わない」と引退宣言。しかし、SNSで練習動画は投稿し続け、今年5月にはノニト・ドネアとの対戦も希望していた。7月には、亀田興毅氏がファウンダーを務めるボクシング興行『3150×LUSHBOMU』の運営者Xアカウントで、カシメロと契約したことが発表された。

　一方の亀田は、昨年12月、アンジェロ・ベルトランに1R KO勝利。今年2月にメキシコでルイス・ネリと対戦し、7Rに2度ダウンを奪われてTKO負けを喫した。7月のアラン・ピカソ戦は判定2-0で惜敗しており、今回は再起戦となる。

カシメロが試合への意気込みを語った

　会見に登壇したカシメロは「これから4階級制覇王者になると思います」と堂々と宣言。

　対戦相手の亀田は今年2月のネリ戦、7月のピカソ戦と2連敗中だが、カシメロは「ネリは倒すのが遅かったが、僕はすぐ倒します。簡単な相手ですね」と言い、「ピカソと京之介選手はお互い弱いのでKOのシーンも無く普通ですね」などと発言。さらには「1R30秒で終わらせます」と自信満々に語った。

　1年間のブランクがあいたことや、昨年の計量失敗に関しては「プロモーターを探していて、ずっと待っていました。練習もサボっていないです」とし、58kgという契約体重も問題ないと答えた。

　対する亀田は、カシメロの印象について「いい選手やと思うけど、ブランクあいてるんで。年も年でしょ？名前だけはあるので、一発かましたろうかという感じですね」と語気を強めた。さらに、サングラス姿で会見に臨んだカシメロに「メガネ外しとけよ、自信ないんか。びびってるのか」などと挑発した。

　また「俺の目標はもう1回ネリとやること。ここを倒して、ネリに待っとってもらおうかなという感じですね」と、カシメロを倒してネリとの再戦につなげたいと意気込んだ。

亀田がカシメロを挑発

　何ラウンドで倒すのかという記者からの質問には、「1R KO決着」と断言し、カシメロに「ファイトマネー全部かけろよ、やるか？」と挑発すると、カシメロも笑いながら「レッツゴー」と乗り気の様子。最後に「カシメロファンのみんな、こいつ大好きかも知らんけど、ボコボコにするから楽しみにしといてや」と言い放った。

　この会見に同席した亀田興毅ファウンダーは「それぞれ個性あるボクサーなので、どんな試合になるか、楽しみな一戦」と期待を寄せた。

　今回の契約体重にも言及し「58kgはカシメロ選手には大きいのかなと思いますが、京之介は上の階級で戦っている選手でもあるので、興味深いというか、体重でいうと果たして大丈夫なのか。その中でどういう試合をするのかを見て、今後の試合をどうするか決めたい。もし京之介が勝てばネリとの再戦など、可能性が広がっていくと思います。どちらも勝てば次に大きな舞台が待っている、面白い試合になると思います」と展望を語った。

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