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【ZST】所英男、盟友・勝村周一朗に一本負け。バレットがトーナメントを制す

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2006/05/27(土)UP

▼第6試合 GT-F2 準決勝 5分2R
○バレット・ヨシダ(グラップリング・アンリミテッド)
判定
●フーベンス・シャーレス(TT柔術)

 1R、飛びつくように引き込んだバレットはフーベンスの右足を取って一気にアキレス腱固めの態勢へ。これは凌がれたものの、今度は左足に照準を絞り、膝十字固めを狙っていく。しかしフーベンスはバレットの上半身を押さえ込んで、グラウンドで上のポジションをキープする。

 ここからフーベンスはバレットの足を担ぎ、足を跨いぐパスガードと足を振るパスガードの連携でバレットを攻め立てる。この技でフーベンスは何度もバレットからパスガードを奪うものの、バレットはすぐに足を入れてそこから先の極めの態勢を作らせない。逆にバレットが下からの足関節や担ぎパスに対する三角絞めで応戦する。

 ポジショニングでは圧倒的に攻めるフーベンスだが、極めに行く動きに関してはバレットの方が上。1R終了時、主催者から通訳を通じてフーベンスにポジショニングが判定の評価の対象にならないことが告げられる。

 しかし2Rに入っても先に関節技を仕掛けたのはバレット。ハーフガードで引き込むと、すかさずフーベンスの足をすくって足関節を狙う。その後もバレットは積極的にアームロックや足関節を仕掛けていく。

 インターバル中に忠告を受けたフーベンスもラウンド中盤になると、パスガードだけでなく自らアンクルホールドを狙っていくが、腕でバレットの足首を絞るだけになってしまい、極めることが出来ず。逆にバレットに足関節を狙われてしまう。そして残り30秒、足関節を狙い続けたバレットがついにフーベンスをヒールホールドに捉える。フーベンスが柔らかい体を利用し、バレットの足関節から脱出したところで試合終了。最後まで関節技による一本を狙い続けたバレットがフーベンスを下した。

 ポジショニングでは完全にバレットを圧倒していたフーベンス。会場からは判定が告げられた際にブーイングが起こったものの、試合後の和田レフェリーの説明通り、極めの動きが最も重要視されるZSTルールにおいては、この判定は当然の結果と言えるだろう。

▶次ページは、フーベンス・シャーレス、バレット・ヨシダが共に1R一本勝利

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