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【K-1MAX】魔裟斗、ついに力尽きる!アンディ・サワーが2年ぶり2度目の優勝

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2007/10/03(水)UP

▼第5試合 世界一決定トーナメント準々決勝戦 K-1ルール 3分3R延長1R
アルバート・クラウス(オランダ/チーム・スーパープロ)
判定3-0 ※30-29、30-29、30-29
佐藤嘉洋(日本/フルキャスト/名古屋JKファクトリー)

 公開練習で自分もMAXを背負って戦うと力強く語った佐藤。これまでノンリスキーファイトから一転「相手を壊すような試合をしたい」と激闘を予告した。そしてその言葉通り、クラウスとの再戦は激闘となった!

 1R、右ストレートで前に出るクラウスに、佐藤がいきなり右のテンカオ! さらにワンツーで前に出て行く。さらに佐藤はジャブを突いて、クラウスが前に来るところに左のテンカオを突き刺す! 

 その後も佐藤は左を長く使って、テンカオ。クラウスも左フックや右ボディをもらいながらも、佐藤はそれをジャブ&テンカオで迎え撃つ。

 さらに佐藤はクラウスのガードの間に右ストレート! クラウスは組み際に右アッパーと左フック。佐藤は前重心のクラウスをインローでバランスを崩させる。しかし佐藤ジャブの終わりにクラウスの左! このパンチがぐさりと佐藤の顔面に突き刺さったが右ローを返す。

 さらに佐藤は飛びヒザ蹴り! クラウスの右ストレートに合わせた奥足へのローでバランス崩す。そして佐藤は左ハイ、左手を出してテンカオ、左ローと攻撃をつなげる。

 しかし終盤クラウスの右アッパーや左フックが立て続けにヒット! しかし佐藤は一歩も下がらない。佐藤はクラウスにパンチで真っ向勝負する構えだ。

 2R、ワンツーで前に出る佐藤はインロー。クラウスは左フックから飛び込んで、細かくパンチをまとめる。佐藤はクラウスのパンチにインローを合わせ、距離が詰まっても組み付かずにショートの右フックを打ち下ろす。その後も佐藤はジャブを使ってインロー。クラウスも手を出すが身長差もあって、なかなかクリーンヒットはない。佐藤は左のテンカオから右ひざ蹴り! 

 クラウスも何度も佐藤のヒザ蹴りをもらうものの、こちらも一歩も下がらずワンツースリーと連打を返す。そしてパンチの回転力を上げて前に出るクラウスが右アッパー! そして左フック! この連打で一瞬、佐藤の動きが止まる。

 このままクラウスが押し切るかに思われたが、佐藤はジャブを突いて右ハイキックを二発! さらに飛びヒザ蹴りまで繰り出す。

 しかしクラウスの左フックが佐藤の顔面を捉える! 佐藤はそれを押し返して左アッパーや右ストレートを返す。逆にクラウスも驚異のスタミナでボディと顔面に左右のフックとアッパーの連打! 佐藤も気迫で奥足ローを蹴り返す。互いに一歩も引かない激しい殴り合いが続いたが、ややクラウス優勢か。

 3R、右ローを打ち合う両者。ここから佐藤は右ローを連打する。左ボディを返すクラウス。佐藤はヒザ蹴りでクラウスのパンチを迎え撃つ。しかしここでクラウスの右ストレートが立て続けにヒット! 足元がふらつく佐藤! しかし佐藤は下がらない。逆に奥足へのローを蹴り返す。

 クラウスも佐藤に止めを刺そうと左ボディと右アッパー。さらにワンツーから左ボディを突き刺す。それでもワンツーと右ローで前に出る佐藤。ここまで攻め込まれながらも、佐藤はクラウスを下がらせてワンツー、右ロー、奥足ロー、そしてヒザ蹴りと手数を止めない。

 その佐藤にクラウスがワンツーを叩き込む。それでも佐藤下がらない! 逆に佐藤は前蹴りでクラウスを突き放し、ヒザ蹴りと奥足へのロー! クラウスも気合を入れてパンチを返す。

 佐藤の奥足ローでバランスが崩れるクラウス。しかし残り1分過ぎ、クラウスが右ストレートから連打! ロープに詰まり、クラウスのパンチで佐藤の動きが止まってしまう。

 これで足元がフラつく佐藤。誰もが万事休すと思った場面だったが、佐藤は何とか踏みとどまり、ワンツーから右ロー! さらに組みヒザを連打。さらに右ハイキックからバックキック!

 最後の最後まで佐藤は勝利を諦めていない! これに応えるようにクラウスが怒涛のラッシュ! 佐藤もクラウスと激しく打ち合い、大歓声に包まれた試合終了となった。

 試合は3Rにパンチでダウンを奪いかけたクラウスに軍配。準決勝へと駒を進めた。一方、敗れた佐藤も戦前の「MAXを背負う」という言葉を体現するような熱い試合を繰り広げ、ファンから拍手喝さいを浴びた。


▼第4試合 世界一決定トーナメント準々決勝戦 K-1ルール 3分3R延長1R
アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ/キャプテン オデッサ)
延長判定3-0 ※10-9、10-9、10-9
マイク・ザンビディス(ギリシャ/Zambidis Club)

 1R、キシェンコはガードを固めながら蹴りを出し、ザンビディスをコーナーへ追い込んでいく。左ハイキックを連発して距離をとるキシェンコ、ザンビディスは左インローを蹴り返しつつ、ボディからのフックを狙う。

 ザンビディスがワンツーを放つとしっかりガードして左ハイを返すキシェンコ、ザンビディスが左へ回ろうとすると右ローを蹴る。

 2R、変わらずに左ハイキックを蹴るキシェンコに左右のボディを叩きつけるザンビディス。接近してヒザを蹴り上げるが、ザンビディスはよく動いて右インローを蹴り続ける。

 ジャブと左ハイで距離をとるキシェンコ。ザンビディスは左右のボディから右ロー、さらにハイキック。身長差をものともせず、ザンビディスは切り込んでいく。

 3R、ザンビディスが右インローと右ハイキック。キシェンコは左ハイ、ジャブ。前に出るキシェンコはパンチを出すが空振り、ザンビディスは飛んでの二段前蹴りを繰り出す。

 左フックを振ってきたザンビディスにキシェンコは左右のボディ。ザンビディスがパンチで前へ出るとキシェンコはガッチリとガードして右ストレートを返す。本戦は30-29、30-30、29-29でドローに。

 延長戦、キシェンコは左のジャブを伸ばしながら前へ出て行く。ザンビディスは飛びヒザ蹴り、圧力を掛けていくキシェンコはガードを固めるザンビディスの顔面へヒザ蹴りを二連発、右フック、そしてヒザ蹴りでザンビディスを下がらせる。

 ボディを叩くザンビディスにキシェンコは左ハイキック、左のインローでザンビディスを転倒させる。左右の六連打を見舞い、ザンビディスが前へ出てくるとヒザを突き上げるキシェンコ。

 何とかパンチをヒットさせたいザンビディスだが、最後までペースを乱さず自分の距離で闘ったキシェンコが判定で勝利した。

▶次ページは魔裟斗vsブアカーオ、ヴァージル・カラコダvs小比類巻貴之

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