【パンクラス】ガイ・デルモが内村を絞首葬、王座挑戦をアピール
パンクラス
「PANCRASE 248」
2013年6月30日(日)東京・ディファ有明
▼メインイベント(第12試合) フェザー級 5分3R
○ガイ・デルモ(アメリカ/ガッツマン/フェザー級8位、修斗世界ライト級1位)
一本 2R2分28秒 ※フロントチョーク
●内村洋次郎(イングラム/フェザー級1位)
現在、内村はパンクラスで2連勝中。今年3月のジョン・ショレス戦では、ステップワークとテイクダウンディフェンス、さらに伸びのある打撃を武器に勝利を収めている。
対するガイは、そのショレスに敗れているものの、テイクダウン技術ならいまだパンクラス同級トップクラスだ。
1R、内村が右ジャブと左ミドルを起点にサークリング。時おり、鋭い踏み込みで一気に間合いを詰め、左ストレートから右フックへとつなげる。
ガイも間合いを近づけてきた相手にタックルを仕掛けるが、内村はロープやコーナーを利用して脱出する。
離れると左ストレートを打つ内村と、そこにタックルを合わせるガイ。バックに回り、スープレックスを狙うも失敗し、反対に内村がコーナーへ追い込みパンチを浴びせていく。1Rの採点はジャッジ一人が10-10のドロー、2人が10-9で内村を支持した。
2R、ボディへ内村の左ミドルを喰らうと、明らかに動きが止まり、右のガードを下げるようになったガイ。さらに左ミドルと三日月蹴りを混ぜて打ってくる相手に、パンチを浴びせていくが、ダメージを与えるまでには至らず。
ガイの蹴りがローブローとなり、一時中断後、試合が再開されると内村は左のロー、ミドル、ストレートを当てて試合のペースを握る。
と思われた瞬間、ガイが遂にテイクダウンに成功し、コーナー際へ追い詰めるとそのままフロントチョーク! コーナーマットとロープに押し付けながら絞め上げ、内村はタップアウトと同時に失神。ガイの逆転一本勝ちとなった。
内村がすぐに意識を取り戻したあと、ガイはマイクを握って「内村選手はすごく強くて、危なかった。でも次はもっと強い選手、チャンピオン、タイトルマッチお願いします」と、フェザー級キング・オブ・パンクラシスト、タクミへの挑戦をアピールした。
▼セミファイナル(第11試合) フライ級次期タイトル挑戦者決定戦 5分3R
○田原しんぺー(K‐PLACE埼玉格闘技道場/フライ級3位)
TKO 1R40秒
●阿部博之(ドラゴンテイルジム/フライ級1位)
試合前の煽り映像では、共に現フライ級キング・オブ・パンクラシスト、砂辺光久に逆転KO負けを喫した者同士と紹介された田原と阿部。そんな砂辺との再戦、そしてフライ級のベルトへの挑戦権を懸けた一戦となる。
1R、お互いに様子を探りながら、阿部がサウスポーからの左ストレートを繰り出すも、田原はそれをディフェンス。阿部が少し距離を取ったところで、田原が右ミドルを放ち、さらに左へ回ろうとする相手にサウスポースタンスに入れ替えてからの右フック!
これが阿部のアゴを打ち抜き、ダウンしたところへ田原がすぐさまパンチで追撃。動けなくなった阿部を見て、すぐさまレフェリーが割って入り、田原の秒殺KO勝利となった。
田原はマイクを持ち「ベルトが欲しいわけじゃなくて、砂辺光久の首を取るために修斗から来たんで、いつになるかは分からないけど、次お願いします」とリベンジを宣言している。
▼第10試合 ウェルター級 5分3R
○村山暁洋(GUTSMAN/修斗第4代環太平洋王者、ウェルター級6位)
判定3-0 ※三者とも30-29
●近藤有己(パンクラスism/ウェルター級5位)
昨年11月に元同門の窪田幸生を1RでKOして以来の試合となる近藤。この“パンクラスの象徴”に、現・修斗環太平洋王者で、こちらも今年3月にミドル級キング・オブ・パンクラシストの佐藤豪則とドローの村山暁文が対戦する。まさに団体や世代を超えた対決だ。
1R、左ミドルを中心に試合を組み立てていく近藤に対し、村山は右ロー、右ミドル、右ハイと蹴り合いに。ここで近藤が左ミドルを放つと、村山はその蹴り足をキャッチ。コーナーに詰めていく。
2R、近藤がパンチから四つ組みへ。しかし村山は倒されず、離れるとコツコツと蹴っていく。再び近藤の蹴り足をつかみに行くも失敗。反対に近藤が蹴りを打ち込み、組んでは相手をコーナーに押し込むなど、相手にペースを握らせない。
3R、右の蹴りも織り交ぜる近藤へ、村山は右フックから左ストレート。これをもらった近藤は倒れ、村山はすかさずマウントを奪った。パンチを浴びせながらバックに回り、ここで近藤は動きが止まってしまう。
なんとか立ち上がった近藤がコーナーへ押し込むと、村山は得意の投げ技を狙うもディフェンスされてしまう。しかし距離が離れれば村山が蹴りとジャブでペースを握る。
試合はジャッジ三者ともに1ポイント差で村山の判定勝利となった。
▼第9試合 フェザー級 パンクラシスト対AKA 5分3R
○ダニエル・スウェイン(アメリカ/アメリカンキックボクシングアカデミー/パンクラスフェザー級4位)
TKO 2R4分36秒 ※レフェリーストップ
●鹿又智成(パラエストラ八王子)
当初はシーザー・グレイシー・アカデミーのアレッサンドロ・フェレイラと対戦予定であった鹿又。しかしフェレイラが練習中の怪我で欠場となり、大会直前に相手がダニエル・スウェインに変更された。スウェインは今年2月にパンクラス初参戦、原田惟紘に判定で勝利している。
1R、鹿又のタックルを切ったスウェインが、バックに回りジャーマンスープレックス! 相手をマットに頭から叩きつけると、そのままパウンドを落としながらバックを狙う。
鹿又は相手の左足に自分の両足を絡みつけ、さらに腕を回してスイープを狙うも失敗。スウェインのパウンドを喰らってしまう。
スウェインはコーナー際で、両足を抱えてコントロール。鹿又も再三、スウェインの片足を巻き込んで体勢を入れ替えようとするが、レスリング力が強いスウェインがトップをキープし続ける。グラウンドで鹿又の顔面にヒザ蹴りを入れ、口頭注意を受けたが、試合のペースはスウェインのものだ。
2R、鹿又のタックルを潰したスウェインがバックへ。パウンドを落とし、さらにバックマウントからチョークを狙う。鹿又は相手の腕を振りほどくも、スウェインはバックをキープしたまま。
再びチョークに失敗すると、今度はマウントへ移行し、鹿又にパウンドの嵐! さらにバックマウントからパンチを打ち込み続けたところで、レフェリーが試合をストップした。
▼第8試合 バンタム級 パンクラシスト対TEAMシーザー・グレイシー 5分3R
○花レメ紋次郎TK(総合格闘技道場コブラ会/バンタム級6位)
判定2-0 ※30-29、29-29、30-28
●ライアン・ヒース(アメリカ/シーザー・グレイシー)
スタンドでは劣勢となるヒースは、明らかにグラウンド狙い。しかし、花レメはテイクダウンされてもすぐに立ち上がり、バックを奪われてもディフェンス。スタンドでは右フックを効果的に当て続け、判定勝ちを収めた。
▼第7試合 ウェルター級 5分3R
○石川英司(GRABAKA/ウェルター級2位)
判定3-0 ※三者とも30-27
●山崎昭博(SUBMIT静岡/ウェルター級4位)
▼第6試合 フライ級 5分2R
○宇津木正和(パラエストラ古河/フライ級2位)
判定3-0 ※20-18、20-19、20-18
●木内崇雅(和術慧舟會GODS/フライ級5位)
▼第5試合 ライト級 5分2R
○長岡弘樹(総合格闘技道場DOBUITA/ライト級6位)
TKO 2R1分39秒 ※グラウンドパンチ→レフェリーストップ
●田中達憲(和術慧舟會 兵庫支部)
▼第4試合 ウェルター級 5分2R
△窪田幸生(坂口道場 一族)
ドロー 判定0-0 ※30-30、30-30、29-29
△草・MAX(TEAM CLIMB)
▼第3試合 ライト級 5分2R
○アキラ(久我山ラスカルジム)
KO 1R4分48秒 ※パンチ連打
●クリスMAN(パラエストラ八王子)
▼第2試合 ライト級 5分2R
○松岡崇志(STBjapan)
TKO 1R35秒 ※グラウンドパンチ→レフェリーストップ
●三浦 忍(和術慧舟會横浜道場)※堂垣善史(パラエストラ加古川)はケガで欠場
▼第1試合 バンタム級 5分2R
○齊藤 曜(和術慧舟會トイカツ道場)
一本 1R2分37秒 ※フロントチョークスリーパー
●三ツ塚勇介(クラブ・バーバリアン)
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