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【極真館】藤井弟が3度目の正直、全日本争覇戦で初優勝

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2013/11/17(日)UP

山本健策の一撃必殺、ハイキック講座
極真全日本ウエイト制大会で得意のハイキックを駆使し、前人未到の6度の優勝を果たした“カミソリキッカー”こと山本健策がハイキックで倒すための蹴り方とコツを伝授!

▲争覇戦の決勝で藤井(右)が若林(左)を破り、初優勝を飾った

極真空手道連盟 極真館
「2013争覇戦 全日本空手道選手権大会
全日本高校生ウェイト制空手道選手権大会
全日本青少年空手道選手権大会団体戦」
2013年11月17日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館

 11月17日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館にて、極真館主催の『2013争覇戦 全日本空手道選手権大会』が開催された。

 争覇戦とは、5階級でそれぞれ優勝者が出そろったところで、5人がくじ引きでトーナメントを決め、そのトーナメントで真の王者を決定するというもの。

 今大会は魚本流、宮本道場、極真会館坂本派など、他流の強豪選手が大健闘する中、争覇戦の決勝戦にたどり着いたのはKWU世界大会入賞組の藤井と若林だった。


▼争覇戦第1試合(5人トーナメントの都合上、この第一試合のみ準々決勝という形)
○若林 遼(80kg以下級覇者/城南川崎支部)
延長 判定5-0
●松本充史(65kg以下級覇者/魚本流)

 1、2回戦で見事な一本勝ちを飾り、ほぼノーダメージで65kg以下級を制して勢いに乗る魚本流・松本と、ここ数年で数多くの国際大会を経験し、着実に力を付けてきた若林の対戦。

 松本は今年行われた新極真会の全日本ウエイト制大会でも3位になっているだけあり、自信に溢れた、落ち着いた試合運びで、体重で上回る若林も本戦は苦戦を強いられる。ところが延長戦に入ると、若林の重い攻撃が徐々に効き始め、手堅く差を広げた若林の判定勝ちとなった。


▼争覇戦準決勝 第1試合
○藤井将貴(89kg超級/城南品川支部)
合わせ一本勝ち
●小暮優志(89kg以下級覇者/城南品川支部)

 同門同士の初対戦となる両選手。序盤から棒立ちで構える小暮の足を、藤井の重く鋭い下段廻し蹴りが襲う。

 蹴りが当たるたびに小暮の体が大きく揺れ、小暮は反撃の糸口が見いだせない。藤井も相手のダメージをはっきりと見て取り、機を逃さず、強い下段を立て続けに入れる。技あり(ダウン)2つをきっちり取って合わせ一本勝ちを飾った。


▼争覇戦準決勝 第2試合
○若林 遼(80kg以下級覇者/城南川崎支部)
判定5-0
●高山忠士(72kg以下級覇者/城南川崎支部)

 第1回大会から出場を続けるベテラン高山は安定した構えからトリッキーな技を繰り出し、1、2回戦を胴廻し回転蹴りで連続一本勝ちしている。若林とは同門、今回で2度目の対決となる、お互い手の内を知り尽くした者同士の戦いだ。

 前半はお互い譲らずほぼ互角の展開となるが、後半、若林が徐々に攻勢に出始め、若林の猛攻にベテラン高山も時折動きを止められてしまう。松本戦同様、若林の文句なしの判定勝ちとなり、藤井の待つ決勝戦へと駒を進めた。


▼争覇戦決勝
○藤井将貴(89kg超級/城南品川支部)
判定3-0
●若林 遼(80kg以下級覇者/城南川崎支部)

 序盤からお互いの激しい攻防が続くが、中盤から藤井の強い攻撃が徐々に功を奏し始める。藤井のボディへの膝蹴りと下突きで若林の動きが一瞬動きが止まり、崩れかけたところをさらに畳み掛けられ、技あり寸前まで追いつめられる。

 その後、若林も持ち直すが藤井の重い攻撃を止めることができず、藤井が本戦で勝利。

2010年、2012年と階級のブロック優勝はしているものの、いずれも争覇戦で敗れていた藤井が初の栄冠を手に。

 昨年は兄の脩祐が優勝しており、兄弟続いての優勝となった。


 同時開催された『全日本ウェイト制高校選手権』には、72kg級にプロ団体関係者も注目する大西拳伍(さいたま中央支部)が出場。昨年は同大会65kg級を制しているが、今回は階級を上げての出場となった。

 3人出場のトーナメントで、シードの大西は決勝戦で金田凌弥(山陰支部)と対戦。

 2人ともレベルが高く、相手にクリーンヒットを入れさせない。クリンチ、ダッキング、スウェーバックなどボクシング技術も非常に高く、見応えのある攻防が続く、そんな中でも大西が時折繰り出すパンチが的確に相手を捉え、僅差ながらも勝ちを収めた。


ピックアップ 
89kg超 決勝
○藤井将貴(城南品川支部)
判定3-0
●フリスト・ゲオルギエフ(ブルガリア)

 ブルガリアのフリスト・ゲオルギエフは、前評判通り破格のパワーファイトで勝ち上がり、争覇戦出場権のかかった89kg級決勝では、今大会最も藤井を苦しめた。
藤井とゲオルギエフの激しい打ち合い、蹴り合いの鈍い音が会場中に響き渡る。ゲオルギエフは打ち合いの中から上段膝蹴り、飛び蹴り、胴廻し回転蹴りを顔面を狙う。しかし藤井はしっかりガードし、ボディーへの攻撃を中心に、終盤の突きのラッシュで何とかこの怪物を退け、僅差で勝利をものにした。


<入賞者>

▼争覇戦優勝 藤井将貴(城南品川支部)

▼-65kg級
優 勝    松本充史(魚本流)
準優勝    髙橋琢馬(魚本流)
第3位    黒口貴成(広島県支部)
第3位    平山一成(極真会館坂本派)
        
▼-72kg級
優 勝    高山忠士(城南川崎支部)
準優勝    菊﨑晴大(総本部・草加)
第3位    菊地昇吾(埼京・城北支部)
第3位    安部僚将(魚本流)
        
▼-80kg級
優 勝    若林 遼(城南川崎支部)
準優勝    森田奈男樹(宮本道場)
第3位    鈴木彰太(城南川崎支部)
        
▼-89kg級
優 勝    小暮優志(城南品川支部)
準優勝    梶山和真(川崎元住吉)
第3位    江田宜明(埼玉県西支部)
        
▼89kg超
優 勝    藤井将貴(城南品川)
準優勝    フリスト・ゲオルギエフ(ブルガリア)
第3位    上野滋也(北海道道央南)
        
試割賞    藤井将貴(城南品川支部)
敢闘賞    菊﨑晴大(総本部・草加)
技能賞    松本充史(魚本流)

「2013全日本高校生ウェイト制大会」

▼-59kg級
優 勝    稲垣 澪(さいたま中央支部)
準優勝    入澤宏行(さいたま中央支部)

▼-65kg級        
優 勝    秋葉尉頼(さいたま中央支部)

▼-72kg級
優 勝    大西拳伍(さいたま中央支部)

「2013全日本青少年大会団体戦」

優 勝    川崎元住吉チーム
準優勝    西新井チーム
第3位    京都Aチーム
第3位    東京本部Aチ-ム   

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