【巌流島】実験検証道場マッチで激闘続出
日本格闘技界の復興を目指し、今年2月28日に新たに立ち上がった格闘技イベント『巌流島』。今回は5月16日(土)神奈川・ラジアントホールで『巌流島 実験検証 道場マッチ1』と題し、第1回大会の反省を踏まえて新たに公安された3つのルール(※)で検証試合が行なわれる、実験的な大会が開催された。
今大会で行なわれた異種格闘技戦(他流試合)は全8試合。素手の顔面パンチありルールも行うF.S.A拳真館、喧嘩術を追求する士心館、素手のムエタイ「ミャンマー・ラウェイ」経験者、地下格闘技出身者、プロレスラー、柔道、相撲、レスリング経験者など、16名の選手が参戦。
メイン(第8試合)では90年代から活動するベテランキックボクサーの紅闘志也が、2013年の『INOKI BOM-BA-YE』で青木真也とも対戦した経験を持つ、総合格闘家のTOSHIと激突。紅は得意の立ち技でペースを握ろうとするも、TOSHIは相手の道着を掴んで距離を詰めると、そのままショートアッパーを連発。さらにTOSHIは動きの落ちた紅のバックを取ると、そのままスープレックスで投げ捨て、「場外」ポイントを獲得。最後は紅を身体ごと押し潰すようにテイクダウンすると、パウンドをまとめてKO勝ち。
また、場内を最も沸かせたのが第6試合で行なわれた空手家の小西克典と、相撲出身の中島大志の一戦。1R終盤にスタミナ切れを起こした小西に対し、 中島は立ち合いのような構えから一気に全身でぶつかり、「場外」ポイントを二連続で奪取。3回目のぶちかましは同体となるも、一連の衝撃で小西がまったく動けなくなったため、レフェリーが試合をストップして中島が勝利を収めた。
なお、今大会ではプロボクシングやK-1のリングで活躍し、『巌流島』の旗揚げ戦にも参戦した渡辺一久が、7月18日(土)に両国国技館で開催される第2回大会への参戦を表明。来月も今回同様に“実験検証”が予定されているが、それを基に7月のビッグマッチではどのようなルールが制定され、激闘が繰り広げられるのか、期待と注目が集まる。
※3つのルール
1.Aルール
円の中でしか技はかけてはいけない。円の外に足が出ても「場外」としてリング中央で試合再開。しかし、カウントはされず、ロストポイントにはならない。闘技場の下に「転落」してのみ、1カウントのロストポイントとなる。1試合3回ではなく、1R中に3回「転落」したら、TKO負け。寝技なし。転倒したら、「やめ」となり、両者スタンド状態で再開。
2.Bルール
円はあくまでも目安で、円の外(エプロン)でも技をかけても良い。闘技場の下に「転落」してのみ、1カウントのロストポイントとなる。1試合3回ではなく、1R中に3回「転落」したら、TKO負け。グラウンドは30秒でブレイク。絞め技、関節技もあり。
3.Cルール
円の中でしか技はかけてはいけない。円の外に足が出ても「場外」としてリング中央で試合再開。しかし、カウントはされず、ロストポイントにはならない。闘技場の下に「転落」してのみ、1カウントのロストポイントとなる。1試合3回ではなく、1R中に3回「転落」したら、TKO負け。グラウンドは15秒でブレイク。但し、パウンドなどの打撃技のみ。絞め技、関節技は反則。
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