【世界柔道】最強リネール7連覇、七戸は銀、日本(個人)全結果
2015アスタナ 世界柔道選手権大会
個人戦(2015.8.24~29)
於:カザフスタン・アスタナ ALAU ICE PALACE
【男子100㎏超級】七戸龍 銀メダル
昨年、七戸はこの大会の決勝でロンドン五輪金メダリストのテディ・リネール(フランス)に判定で敗れたが、今年4月の全日本選手権では一本勝ちを重ね初の決勝進出、決勝では判定負けしたものの年々実力をつけ、世界選手権で絶対王者のリネールへのリベンジが期待された。
この大会、リネールは2m4cmの身長を生かし決勝まで全試合(4試合)一本勝ちで勝ち上がり絶好調。決勝戦、七戸は開始2分で引き込み返しで技ありを奪われる。残り1分、またもや同じ技で有効を奪われた。残る時間で逆転を狙うがリネールは組ませず優勢勝ち。リネールは前人未到の7連覇を達成。七戸は2年連続銀メダル。七戸は「やりたいことができなかった。最終目標はリオでの金メダルなのでそれに向けて調整していきたい」とした。
【結果】
1.テディ・リネール(フランス)
2.七戸龍(日本)
3.A.オクルアシビリ(グルジア)
3.I.ハンモ(ウクライナ)
【男子100㎏級】羽賀龍之介 金メダル
羽賀龍之介は講道館杯全日本100kg以下級では2010、11と連覇し、今年に入って2月のヨーロッパオープン・ローマ、そして続くグランプリ・デュセルドルフの国際柔道大会で優勝、11戦11勝のうち10の一本勝ちを収め勢いに乗る。
その羽賀は得意の内股を中心に1、2回戦を一本勝ち、続く3回線、準々決勝、準決勝と優勢勝ちで勝ち上がり決勝ではフレイ(ドイツ)に積極的に内股を仕掛けていく。守りに入るフレイに消極的として指導が与えられ、試合時間5分が終了し優勢勝ちで初出場、初優勝を飾った。
【結果】
1.羽賀龍之介(日本)
2.K.フレイ(ドイツ)
3.T.ニキフォロフ(ベルギー)
3.D.ペーターズ(ドイツ)
女子78kg超級 田知本愛 銀メダル/山部佳苗 銅メダル
田知本愛はこの大会2年連続銅メダルで3度目は上に行きたいところ。準々決勝でロンドン五輪金メダリストで今大会三連覇を狙うオルティス(キューバ)と対戦し延長戦ゴールデンスコアに入り、かけ逃げによる指導がオルティスに入り勝利。準決勝ではチビソワ(ロシア)に延長戦(ゴールデンスコア)で大内刈りで有効を取り優勢勝ちを収めた。決勝では、準々決勝で山部佳苗(敗者復活でロシアのチビソワを一本で勝ち3位)を下した中国のユ・ソン(中国)と対戦。過去の対戦成績は3勝1敗で田知本だったが、片襟を持ち続けていたなどの指導2があり僅差で優勝に届かなかった。
【結果】
1. YU, Song (CHN)
2. 田知本愛 (日本)
3. ORTIZ, Idalys (CUB)
3. 山部佳苗 (日本)
【男子90kg級】 ベイカー茉秋(ましゅう) 銅メダル
準々決勝でベイカーは昨年のパリ・グランドスラムで勝利しているグヴィニアシビリ(ジョージア)に下になったところを押さえ込まれ、逃げたもの、グヴィニアシビリに有効ポイントが与えられ優勢負け。敗者復活戦でトート(ハンガリー)に優勢勝ち。その後3位決定戦は不戦勝のため銅メダル獲得となった。
【結果】
1. GWAK, Dong Han (KOR)
2. DENISOV, Kirill (RUS)
3. ベイカー茉秋 (日本)
3. LIPARTELIANI, Varlam (GEO)
【女子78kg級】梅木真美 金メダル
今年5月のアジア柔道選手権優勝の梅木は決勝までの4試合のうち2試合を一本勝ちで勝ち上がり好調を伺わせる。決勝は昨年3位のA.ベレンセク(スロベニア)と対戦。本戦決着つかず、延長で相手がバランスを崩して尻餅をついたところを横四方固めで20秒押さえ込んで一本勝ち。初出場で初優勝を飾った。
【結果】
1. 梅木真美 (日本)
2. VELENSEK, Anamari (SLO)
3. MALZAHN, Luise (GER)
3. VERKERK, Marhinde (NED)
【女子70kg級】 新井千鶴 5位
今年のグランプリ・デュセルドルフの国際柔道大会で優勝の新井千鶴は準決勝でロンドン五輪63kg級銅メダル、2011、13年世界選手権優勝のエマヌに互角の戦いを演じた。新井の大内刈りで有効ポイントが一瞬入ったが、腹ばいに倒れたという判断で取り消され、指導1の僅差で敗れた。3位決定戦では、ポスヴィテ(フランス)に内股を返され一本負けを喫し5位となった。
【結果】
1. EMANE, Gevrise (FRA)
2. BERNABEU, Maria (ESP)
3. ALVEAR, Yuri (COL)
3. POSVITE, Fanny Estelle (FRA)
5. 新井千鶴 (日本)
【男子81Kg級】永瀬貴規 金メダル
世界ランク5位、今年のワールドマスターズ選手権で優勝している永瀬貴規(筑波大4年)の準決勝の相手は、昨年の王者で世界ランク1位のチリキシビリ(ジョージア)だったが、チリキシビリが大外刈を仕掛けてきたところを返して有効を奪い優勢勝ち。決勝では昨年敗れている2013世界王者のピエトリ(フランス)を足払いで膝をつかせ亀になったところを返して腕関節から抑え込み一本勝ちし優勝。この階級では2000年のシドニー五輪以来の優勝、世界選手権で初の日本人王者が誕生した。
【結果】
1. 永瀬 貴規(日本)
2. PIETRI, Loic (FRA)
3. PENALBER, Victor (BRA)
3. VALOIS-FORTIER, Antoine (CAN)
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