【極真会館】ロシアのアナスタシアが三連覇。日本は一歩届かず
国際空手道連盟 極真会館
「2016世界女子ウェイト制空手道選手権大会 」
2016年4月17日(日)東京体育館
毎年4月に行われる世界女子ウエイト制空手道選手権大会が、今年も4月17日、東京体育館で開催された。
注目は中量級、1998年にこの大会で中量級が設置されてから18年間1度も日本人が優勝したことがない魔の階級だ。
そこに君臨するのは絶対女王のアナスタシア・クリプノワ(29=ロシア)。過去にこの階級で5連覇を達成し、2013年は優勝を逃したが、2014年から再び連覇が始まり、今回は三連覇を目指す。
そのアナスタシアだが、昨年の4年に1度の無差別世界大会で、世界軽量級二連覇のエレナ・グレコ(ロシア)に準決勝で敗退。3位決定戦では田中千尋(25歳=大阪北)が判定勝ちしており、今回はその田中を始め、昨年のワールドユース選手権 女子50kg級で優勝し、最強の女子高生を目指す永吉美優(17歳=城西世田谷東)らが中量級にエントリー、中量級日本初制覇のチャンスと見られていた。
準決勝でアナスタシアと対戦したのは永吉、圧力をかけ、手数と得意の上段前蹴りなども繰り出し果敢に攻め優勢に進めたが本戦判定で副審4人中、二本永吉に旗を上げるも主審は引き分けに。延長でアナスタシアは得意の回転の早い突きの連打と下段回し蹴りで反撃。永吉も攻めたが判定は今度は二本がアナスタシアに。ここで主審はアナスタシアに挙げ判定3-0で永吉は惜敗。大金星を逃した。
決勝は昨年アナスタシアに勝利した田中千尋。昨年の無差別では3位決定戦で田中の気迫の突きがアナスタシアを上回った。今回も田中はアナスタシアに果敢にパンチで攻め、今度こそと思われたがアナスタシアのパンチで水月へのボディ攻めに田中は徐々に勢いが落ち、本戦判定5−0でアナスタシアが勝利。田中に昨年のリベンジを果たした。日本はもう一歩のところで優勝を逃した。
重量級では昨年の無差別世界大会で優勝、この大会で四連覇を目指すウリアナ・グレベンシコワ (21歳=ロシア)が準決勝で加賀谷美憂(22歳=東京城北支部)と対戦。前半加賀谷が優勢に試合を進めるも後半追い上げられ判定で敗れ、決勝は対戦相手のマリアンナ・クラシャコワ (18歳=ロシア)が怪我のためウリアナが不戦勝で四連覇を飾った。
軽量級決勝は本村愛花 (21歳=東京城東支部)と安藤真奈美 (22歳=東京城東支部)の同門対決。
本戦から動きの早い打ち合いが展開される。本戦互角で延長戦に突入したが、前に出る圧力と突きの連打から素早い蹴り技への動きが止まらず本村が優勢に試合を進め判定で初優勝。
軽量級は3年ぶりに日本が制した。
世界女子ウェイト制空手道選手権大会
入賞者一覧
・軽量級(-55kg)
優勝/本村愛花 (東京城東支部)
準優勝/安藤真奈美 (東京城東支部)
3位/イアロスラフ・モレワ (ロシア)
4位/八代美歩 (岐阜支部)
・中量級(-65kg)
優勝/アナスタシア・クリプノワ (ロシア)
準優勝/田中千尋 (北大阪支部)
3位/イウリア・グリゴレワ (ロシア)
4位/永吉美優 (城西世田谷東支部)
・重量級(+65kg)
優勝/ウリアナ・グレベンシコワ (ロシア)
準優勝/マリアンナ・クラシャコワ (ロシア)
3位/ケニア・ザソリナ (ロシア)
4位/加賀谷美憂 (東京城北支部)
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