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【極真会館】世界王者ダミヤノフの百人組手挑戦失敗、70人目でドクターストップ

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2016/04/23(土)UP

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70人目の竹岡拓哉(右)に道場の柱まで追い詰められ、突きを入れられるダミヤノフ(左)。これで続行不可能に

 4月23日(土)東京・極真会館本部直轄代官山道場にて、昨年の極真会館主催『第11回全世界空手道選手権大会』で優勝したザハリ・ダミヤノフ(ブルガリア)が極真カラテ最大の荒行・百人組手に挑戦。70人目でドクターストップがかかり、失敗に終わった。

13:00、道場lに挑戦者ダミヤノフとその対戦者たちがずらりと並ぶ。世界選手権日本代表も多く含まれていた

 1人が百人(1人1分30秒)を相手に連続して組手で対戦するこの荒行は、選ばれた者にしか挑戦権が与えられない。ダミヤノフは昨年の全世界選手権で優勝し、挑戦に名乗りをあげた。

 松井章奎館長から「百人組手は場合によっては生命の危険も伴う過酷な挑戦です」との説明があり、13:00過ぎに挑戦開始を告げる太鼓が道場に鳴り響いた。

1人目はいきなり上田(右)との対戦。上田の厳しい攻めに苦しい道のりが予感させられた

 1人目の相手、第11回全世界選手権大会6位の上田幹雄から厳しい蹴りが浴びせられ、引き分けからのスタート。しかし、ダミヤノフは順調に白星を重ね、13人目で引き分けるまで11連勝。その後も一本勝ち(KOまたは技ありふたつ)、技あり(技がクリーンヒットし、相手のバランスを大きく崩した場合)、優勢勝ちを重ね、折り返し地点の50人を突破した。

得意の横蹴りや上段回し蹴りで、70人目まで23回の一本勝ちを奪った

 だが、48人目から55人目まで8人連続引き分け、56人目と57人目では合わせ一本勝ちを奪ったものの、58人目でついに初黒星。60人目の2014年全日本選手権4位・鎌田翔平にも黒星を喫し、63人目と64人目では初の連敗に。

 手数が減ってただ下がるだけの場面が増え始めたダミヤノフ。そして70人目に下段回し蹴りで技ありを奪われ、続くボディへの突きで合わせ一本負けとなった。

腹部がけいれんしたダミヤノフは苦しい表情

 ダミヤノフはもはやまともに立つことすら出来ず、腹をおさえて苦しそうな表情。残り30人ということで一旦様子を見ることになったが、全身が痙攣を起こし、戦える状態ではなくなったためドクターストップ。ダミヤノフの挑戦は70人目で幕を下ろし、救急車で病院へ運ばれた。

15:23、松井館長からドクターストップによる百人組手終了が告げられた

「彼は30歳という年齢でよく頑張りました。百人組手は25歳を超えると難しい」と松井館長。「出だしが少し堅かった。一本、技ありを取ろうと狙いすぎてしまい、リキみがあるように見えた。また、世界選手権から半年後というのも時期が早すぎたかもしれません。日本で1カ月間くらい調整する期間も必要だったかもしれません」と、失敗の理由をあげた。

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