【五輪レスリング】男子グレコ、井上智裕は3位決定戦で惜敗
「リオ五輪 男子レスリング グレコローマンスタイル66キロ級」
2016年8月16日(現地時間)カリオカアリーナ
リオ五輪は大会第12日の16日(現地時間)、レスリング男子グレコローマンスタイル(上半身のみの攻防=足への技は禁止)66キロ級がカリオカアリーナにて行われた。井上智裕(29=三恵海運)は3位決定戦でシュマギ・ボルクバゼ(ジョージア)に0-1で惜敗し、5位となった。
初戦の2回戦で、井上は2014年の世界選手権優勝の実績を持つ強豪ボル・ステファネ(セルビア)と対戦。第1ピリオド、井上は口頭注意を2度受け、相手の有利なポジションから試合再開。ここから投げ技を決められ4ポイントを奪われると、その後もステファネに攻められる苦しい展開から連続得点を許し、0-9でテクニカルフォール負けとなった。
しかし、ステファネが決勝に進出したため、敗者復活戦に回ることに。ここで気持ちを切らさなかった井上。敗者復活戦では、昨年の世界選手権王者フランク・シュテプラー(ドイツ)を相手に、2-2の同点から判定勝ちを収めて3位決定戦に進んだ。
3位決定戦の相手は2014年ジュニア世界選手権優勝の22歳・ボルクバゼ。第1ピリオド、井上は消極性(パッシブ)の注意を2度受け、相手有利のポジションから試合再開。ボルクバゼが強引にひっくり返そうと攻めると、井上の体が一瞬床から浮き上がるが、これを何とか凌いで0-0で折り返す。
第2ピリオドでは1ポイント先制を許すが、残り約2分のところで相手に注意が与えられ、井上に有利な体勢から試合再開。ローリングでひっくり返そうと井上が攻めるが、ボルクバゼがこれをこらえる。スタンドの状態から試合が再開されると、後が無い井上が懸命な攻めを見せるがタイムアップ。一進一退の攻防の末、0-1の最小点差で敗れ、惜しくもメダル獲得を逃した。
井上は大学卒業後、母校の育英高校(兵庫)で教員を務めながらロンドン五輪出場を目指すも、国内選考会を兼ねた全日本選手権で敗退して引退を決意する。しかし、家族の声に押されて再奮起。2013年3月末で教員を退職し、フリーで臨んだ同年4月のアジア選手権で3位の成績を収めた。その後プロに転向し、2016年3月のリオ五輪アジア予選でロンドン五輪金メダリストを破って優勝し、念願の五輪出場を果たしていた。
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