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【五輪レスリング】土性沙羅、登坂と伊調に続く逆転での金メダル

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2016/08/18(木)UP

「リオ五輪 レスリング女子 フリースタイル69キロ級」
2016年8月17日(現地時間)カリオカアリーナ2

登坂絵莉(左)と伊調馨(中央)に続き、逆転で金メダルを獲得した土性沙羅(右)

 リオ五輪は大会第13日の17日(現地時間)女子レスリング・フリースタイル69キロ級が行われ、土性沙羅(どしょう・さら=21=至学館大)が決勝戦でナタリア・ボロベワ(ロシア)を下して金メダルを獲得した。

 強烈な投げ技を武器とするボロベワは、前回ロンドン五輪レスリング女子72キロ級の金メダリスト。試合開始からボロベワは土性の右腕をつかみ、パワーで前に押し込んでくる。土性は消極性(パッシブ)の注意を受け、30秒のアクティビティタイムが課せられる。ここで土性はポイントを奪えず、ボロベワが1ポイントを先取。土性は受けに回る時間が多くなるが、がぶりとフットワークで上手く対応し始める。

 第2ピリオドに入り、土性に再び消極性の注意。アクティビティタイムからボロベワに再び1ポイント許してしまう。しかし、ここから気持ちで前に出た土性。疲れの色が見え始めたボロベワを攻め立て、試合時間残り約30秒に差し掛かった頃、片脚タックルから2ポイントを返し同点に追いついた。試合はこのまま2-2で終了。ビッグポイント(大技を決めた数)で土性が上回って判定で勝利。見事、逆転で金メダルに輝いた。

 試合を終えた土性は「本当に嬉しい。たくさんの人に支えられて取れた金メダルだと思います。前の2人(先に金メダルを獲得した登坂絵莉と伊調馨)が最後まであきらめない姿勢を見せてくれたので、私も最後まで諦めずに攻めることが出来ました」と喜びのコメント。

 初めての五輪の舞台で土性は堂々の戦いぶりを見せた。1回戦の相手は2013年の世界選手権・準決勝で土性を破って優勝を果たした難敵アリナ・スタドニク(ウクライナ)であったが、土性は11-2で快勝を収めて勢いに乗った。2回戦ではブセ・トスン(トルコ)に12-0と10ポイント以上の差を付けてテクニカルフォール勝ち。

 3回戦はドロシー・イーツ(カナダ)に第1ピリオドでリードを許すも、焦らず鋭いタックルを次々と返して7-2の逆転勝利。準決勝ではアンナイエンニュ・フランソン(スウェーデン)に対して、第2ピリオドまで同点の展開から一気に4ポイントを奪う投げ技を決めて7-2で勝利。見事、決勝進出を果たし、初の五輪を優勝で締めくくった。

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