【ボクシング】天笠が世界前哨戦で苦闘白星
協栄ジム
「第376回ガッツファイティング」
2016年10月20日(木)東京・後楽園ホール
▼メインイベント 56.8kg契約 3分10R
○天笠 尚(山上ジム/元OPBF東洋太平洋フェザー級王者)
判定3-0 ※97-94、98-92、99-93
●カルロ・デメシーリョ(フィリピン/OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級8位)
天笠は、2014年大みそかにWBA&WBO世界スーパーバンタム級王者で“怪物王者”と呼ばれたギジェルモ・リゴンドーに挑戦。11R終了時にTKOで敗れたが、リゴンドーから2度のダウンを奪う大健闘。その後も世界再挑戦へ向けて連勝したが、今年4月にWBCインターナショナル・フェザー級王座に挑むも敗れ、今回が半年ぶりの再起戦。
来春にも世界再挑戦が計画されており、今回の試合は“世界前哨戦”と銘打たれた。相手は東洋太平洋ランカーで今、勢いに乗っているフィリピン王者だという。
1Rから左右フックと左ボディブローを強烈にヒットさせていく天笠。余裕を持った試合運びだが、余裕を持ち過ぎたのかカルロの右ストレートをかわしそこねる場面も。
2R、カルロは飛び込むような左ボディブロー、思い切った左右フックを振り回す。天笠は余裕をもって左ボディブローを中心にパンチを入れていくが、カルロのパンチを浴びてしまう場面も。バッティングで左目上を切って流血してしまう。
3R、パンチでクリーンヒットを奪っていく天笠だが、ボディを打つところへ左フックを合わされる。左目上からの出血も気になるようだ。
4、5Rと勢いを増していくカルロの左フックをもらう場面が目立つ天笠。さらに右ストレートのクリーンヒットもあり、場内がどよめく。6Rは天笠がボディ連打で攻勢に出るが、カルロも負けじと打ち返す。
7R、カルロに打ち終わりや離れ際を狙われる天笠。ボディブローや右フックを何度もきれいに当てるが、返しのパンチで仰け反ってしまう。8Rは大きな動きはなく、9Rに天笠がボディへのラッシュでカルロに尻餅をつかせた。天笠の流血がどんどんひどくなっていく。
最終10R、ロープ際までカルロを追い込む場面もあった天笠が判定勝ち。苦しい試合を制した。
天笠はマイクを向けられると、「今日の試合は自分が望んでいた結果にならなくて自分に失望しています。メインを締められなくて申し訳なく思っています。今日は久しぶりの後楽園で僕自身が楽しみにしていて、序盤に打たせずに打つでKOしようと思いましたが、次を期待してくださいとしか言いようがないです。僕のボクシングは世界的に見たらまだまだほど遠いですが、チャンスがあればどこで誰とでもやる準備が出来ているので、チャンスがあればいいなと思っています。見ててください。僕らしいKOをして戻ってきます」と、反省しきりだったが、再び世界に挑みたいと語った。
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