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【UFC】契約争奪トーナメント、修斗王者・扇久保が準決勝進出

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2016/11/10(木)UP

UFC
『The Ultimate Fighter 24』(Episode No.9)
2016年11月10日(木・現地時間)アメリカ

▼TUF 24トーナメント 2回戦 フライ級 5分2R
○扇久保博正(パラエストラ松戸/修斗世界バンタム級王者)
判定3-0
●アダム・アントリン(アメリカ)

修斗世界バンタム級王者・扇久保博正がTUFトーナメント準決勝に進出

 UFCとの正式契約を目指す選手たちが2チームに分かれて共同生活を送り、契約争奪トーナメントで優勝者が決まるまでを追う選手育成番組『ジ・アルティメット・ファイター』(通称TUF)。現在放送中のシーズン24に出演している修斗世界バンタム級王者・扇久保博正(パラエストラ松戸)が、トーナメント2回戦に勝利し、準決勝に駒を進めた。

 扇久保は修斗で環太平洋フェザー級王座、世界フェザー級王座、世界バンタム級王座、さらにVTJフライ級トーナメント優勝と、数々のタイトルを獲得した実績の持ち主。極真空手をベースに持つが、寝技を得意としている。

 TUFトーナメントの参加者ランキングでは16人中5位につけており、9月のトーナメント1回戦では12位カジムロ・ズル(南アフリカ)を伝家の宝刀チョークスリーパーで下している。今回の相手は13位アダム・アントリン(アメリカ)。

4月の修斗世界王座戦でチョークスリーパーを極める扇久保(上)。この試合に勝利し、同タイトルを奪取した

 1R、スイッチしながら蹴りを上下に散らす扇久保。アントリンは蹴りをキャッチすると、扇久保の立ち足を払って倒す。しかし、扇久保はすかさず体勢を立て直し、アントリンをテイクダウン。マウントポジションを奪うとパウンドを落としていく。後ろを向いて逃れようとするアントリンに背後からチョークスリーパーを仕掛けるが、これは極まらず。

 2R、打撃で前に出てくるアントリンだが、扇久保がテイクダウンに成功すると、バックからチョークをしつこく狙うなど、攻め込む展開が続く。一度、アントリンにテイクダウンを許すが、落ち着いてディフェンスしながらトップポジションを奪い返す。その後も、攻めの姿勢を崩さず、優勢に試合を進めた。

 判定は3-0で扇久保に軍配。試合について、扇久保は「自分の中ではすぐにフィニッシュしようと思っていましたが、アダム(・アントリン)の気持ちがすごく強かったです。あと、意外とディフェンスも上手くて、2R目で自分が疲れてしまい、フィニッシュ出来なかったのは残念です」と番組の中で振り返った。

 また、自身のSNSでは、「勝ったぜ! 日本人は弱くない」と勝利を報告している。次戦は、修斗ブラジル大会に参戦経験のあるランキング1位アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)に挑む。

 TUFシーズン24は、8月31日より米テレビ局FOX SPORTS 1にて放映されている。世界各国のMMA(総合格闘技)プロモーションで軽量級のチャンピオンベルトを持つ16名が参加。トーナメント優勝者にはUFCとの契約に加え、UFCフライ級王者デメトリアス・ジョンソンへの挑戦権が与えられる。

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