【UFC】修斗王者・扇久保が決勝へ、本契約&王者挑戦権まであと1勝
UFC
『The Ultimate Fighter 24』(Episode No.11)
2016年11月23日(水・現地時間)アメリカ
▼TUF 24トーナメント 準決勝 フライ級 5分2R
○扇久保博正(パラエストラ松戸/修斗世界バンタム級王者)
判定
●アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)
UFCとの正式契約を目指す選手たちが2チームに分かれて共同生活を送り、契約争奪トーナメントで優勝者が決まるまでを追う選手育成番組『ジ・アルティメット・ファイター』(通称TUF)。現在放送中のシーズン24に出演している修斗世界バンタム級王者・扇久保博正(パラエストラ松戸)が、トーナメント準決勝で勝利し、決勝戦に進出した。
扇久保は修斗で環太平洋フェザー級王座、世界フェザー級王座、世界バンタム級王座、さらにVTJフライ級トーナメント優勝と、数々のタイトルを獲得した実績の持ち主。バックボーンは極真空手だが、寝技を得意としている。
TUFトーナメントの参加者ランキングでは16人中5位。1回戦で12位カジムロ・ズル(南アフリカ)、2回戦では13位アダム・アントリン(アメリカ)を下して勝ち残った。今回、ランキング1位でプロ戦績18勝2敗の強豪パントージャと激突した。
1R、左ジャブから攻撃を組み立てるパントージャに対し、扇久保は蹴りで応戦。パントージャは扇久保の左ミドルをキャッチして軸足を払う。倒された扇久保だが、すかさず体勢を立て直してパントージャに組み付くと、ケージ(金網)に押し込んでヒザ蹴り。パントージャを抱え上げて、リング中央に運びながらテイクダウンに成功する。
扇久保が上のポジションをキープするが、残り1分でパントージャが脱出。再びスタンドの展開になるが、扇久保はミドルとアッパーを的確にヒットさせて、パントージャにペースを握らせない。すると、終了間際には再びタックルからテイクダウンを奪った。
2R、パントージャが積極的に打撃で攻め込んで来ると、扇久保は下がりながらアッパーとミドルを返す。パントージャが扇久保の右ミドルをキャッチしてテイクダウン。すかさずバックにつくが、扇久保は素早く体を捻って対応しトップポジションを奪うと、上からパンチを落とす。
パントージャが下から足で突き放して脱出するが、扇久保はしつこく組み付いて逃さない。パントージャがいったん離れても、再び打撃で前進してきたところを狙い、組み付いてテイクダウン。終盤に再びスタンドの展開となるが、前に出てくるパントージャを扇久保は落ち着いてかわした。
試合巧者ぶりを見せた扇久保が、ランキング1位のパントージャを判定で破り決勝戦進出。優勝者に与えられるUFCとの契約、さらにUFCフライ級王者デメトリアス・ジョンソンへの挑戦権まで、あと1勝と迫った。
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