【UFC】KO負け寸前のルイスが豪腕で逆転KO、ヘビー級の怖さ見せる
「UFC Fight Night -Lewis vs Browne-」
2017年2月19日(日・現地時間)カナダ・ノバスコシア州ハリファックス
スコシアバンク・センター
▼ヘビー級 5分5R
○デリック・ルイス(アメリカ/UFCヘビー級8位)
KO 2R 3分12秒 ※パウンド
●トラヴィス・ブラウン(アメリカ/UFCヘビー級9位)
ルイスはここまでガブリエル・ゴンザーガ、ロイ・ネルソンらを下し、現在5連勝中と絶好調。対するブラウンはケイン・ヴェラスケスとファブリシオ・ヴェウドゥムに敗れて2連敗中。対照的な2人がメインイベントで対戦した。
1R、ブラウンが右前蹴りを突き刺すと、ルイスはなんと両手で腹を抑えて効いたことがあからさまに分かる反応。その後も腹を蹴られるたびに同様の反応を見せる。
それでもルイスは突然右フックを放ってブラウンを脅かし、一気にパンチを連打。そこへブラウンの右ボディブローとヒザ蹴りをもらい、腹を抑えながら背中を見せて逃げるなどダウン寸前に。慎重なブラウンはローで様子を見ながらボディへの前蹴りを狙っていく。そこへカウンターのパンチを放つルイス。
2R、ブラウンのハイキックをかわしたルイスが左右フックとアッパーの連打で逆襲。ブラウンはガードを固めて棒立ちとなり、場内は逆転KOへの期待で大歓声に包まれる。さらにルイスはテイクダウンを奪い、上からヒジを落とす。
立ち上がると両者が同時に大振りの右フック。被弾して倒れたのはブラウンの方だ。ルイスはすかさず上からパウンドを連打し、ブラウンがぐったりと動かなくなったところでレフェリーが試合をストップ。逆転KO勝ちに場内は大いに沸いた。
ルイスは勝利者インタビューで、「俺のほうがヤツより強いハートを持っているって分かっていた。あの男のことは忘れちまえ、俺のほうがヤツよりデカいハートを持ってるんだ。帰宅してリセット・ボタンを押して休息をとる必要がある。1カ月おきに戦ってきた。休息をとる必要があると感じているんだ」と語り、次戦へ向けて休養をとると語った。
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▼ミドル級 5分3R
○ジョニー・ヘンドリックス(アメリカ)
判定3-0 ※30-27、30-27、29-28
●ヘクター・ロンバード(キューバ)
ヘンドリックスは元UFCウェルター級王者で、レスリング出身だがウェルター級屈指のハードパンチャー。今回からミドル級に階級を上げての試合となる。3連敗中と背水の陣でのミドル級挑戦となった。
対するロンバードはシドニー五輪柔道73kg級のキューバ代表で、日本でも『PRIDE武士道』に参戦していたことで知られる。
1R、両者とも相手のパンチを警戒してか慎重な出足。ロンバードが右フックから組み付いたがテイクダウンは奪えなかった。
2R、ヘンドリックスの左ストレートがヒットすると、ロンバードは組み付いてのヒザ蹴り。だがこれはローブローに。再開後、ロンバードは左右フックを放ちながら何度もテイクダウンを仕掛けるが、ヘンドリックスは防ぐ。ヘンドリックスは顔面へのヒザ蹴りで応戦。
3R、ロンバードの強烈な右フック、左右ローにヘンドリックスはジャブを返していく。ロンバードが組もうとするとヘンドリックスはヒザを突き刺す。ローの蹴り合いから左右フックの応酬でヒットを奪ったヘンドリックスは、倒そうとフックを振るいながら前へ出るロンバードを、笑顔を浮かべながらのバックステップでかわしていく。
勝利を確信して最後は流したヘンドリックスが、その通りの判定勝ちを収めた。
Photo By courtesy of Zuffa LLC / Getty Images
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