【パンクラス】新村が逆転TKOで川村にリベンジ、涙の初戴冠
パンクラス
「PANCRASE 291」
2017年11月12日(日)東京・ディファ有明
▼第11試合 メインイベント ミドル級・キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ 5分5R
〇新村優貴(34=フリー/挑戦者・同級1位)
TKO 3R 43秒 ※レフェリーストップ
●ロッキー川村(36=パンクラスイズム横浜/ミドル級・キング・オブ・パンクラス)
※新村が第14代王座に就く。川村は初防衛に失敗。
川村は2012年6月に第11代ミドル級王座を獲得。2014年6月に初防衛戦で安西信昌に奪われたが、2016年10月に新村と同王座決定戦で対戦し、2Rに右フックでKO勝ちして王座返り咲きに成功した。
その後、新村は7月の一慶戦で右フックによるKO勝ちを収め、「前回は自分の体調が悪いせいでKO負けしてしまったので、次はロッキーをぶっ殺します」とリベンジ戦をアピール。約1年ぶりの再戦がタイトルマッチで実現した。
1Rはほぼ見合った状態が続いた。新村の前蹴りとミドル、川村のローが数発あり、やや攻撃の数が多かった新村が優勢。
2R、新村のジャブに川村が右フックを合わせ、下がったところに川村が打ちに行くと新村が右のカウンター。倒れかかった川村だが、新村が打ちに来たところへ右フック。これで新村がダウンし、川村はパウンドを打つ。新村は立ち上がるとパンチを出して前に出るが、川村は頭を左右に振ってかわす。
左ボディブローからの右フックで新村が再び倒れこむと川村はパウンド。新村は立ち上がると残り30秒で足を止めての打ち合いを挑む。ここで新村の右が2度クリーンヒットし、川村がダウン。間一髪、ラウンド終了となった。
3Rが始まってすぐ、両者は再び足を止めての打ち合い。勝負に出た新村は左右のフックを回転させ、一度離れようとした川村へ右フックの一撃。川村が倒れ、レフェリーは試合をストップ。新村がTKO勝ちでタイトルを奪取した。
新村は歓喜の男泣き。川村はしばらく立ち上がれないほどのダメージを負った。
新村は「泣いてないですよ。第14代キング・オブ・パンクラシストの新村です。格闘技を14年続けてきて初めてベルトを獲りました。チャンピオンだった川村選手と戦えて、こんないい思いをすることが出来ました。いい試合をありがとうございました。
格闘技を始めた頃は自分だけの力でやっていると思っていました。でもこの年まで格闘技を続けられるのは人知れぬ苦労があり、皆さんの支えがあって続けてくることが出来ました。泣いていません。その結果をここで出せて凄く嬉しいです。ここまで支えてきてくれてありがとうございました。これからはパンクラス・ミドル級王者として1回でも多く防衛していくことを目標に精進していきます」と途中何度も声を詰まらせながら語った。
▼第10試合 セミファイナル バンタム級 5分3R
〇上田将勝(パラエストラ東京/同級1位)
一本 3R 4分52秒 ※アームバー
●アラン“ヒロ”ヤマニハ(ブラジル/ブルテリア・ボンサイ/同級7位)
第5代修斗世界フェザー級王者・上田はパンクラス参戦後は連戦連勝だったが、昨年7月に強豪ハファエル・シウバ戦で初黒星。その後はまた3連勝し、ランキング1位をキープしている。今回が30代最後の試合。
アランは今年2月の『PANCRASE 284』で当時同級6位・原田惟紘との対戦が組まれるも、原田の計量失敗で不戦勝。昨年10月の清水俊一戦での勝利以降、実質13カ月ぶりの試合となる。
1R、序盤はパンチを出し合う。上田の右ストレートにヤマニハは左フックで応戦。上田のミドルをキャッチしたヤマニハは蹴り足を肩に担ぎ上げてテイクダウンを奪うと、すぐにバックへ回る。上田は向き合って上を奪うと横四方から頭部へヒジを打つ。このラウンドはヤマニハが取った。
2R、上のポジションを奪った上田は強いパウンドを落とす。そのまま抑え続けながら強弱のあるパンチを落としていく上田。このラウンドは上田が優勢。
3R、パンチを打ち合うと見せて上田がフェイントからのタックルでテイクダウン。残り1分でブレイクがかかると、パンチからタックルで突っ込むヤマニハ。テイクダウンされたかと思えば、すぐに上を奪う上田。そしてすかさずアームバーの体勢に。
最後に一気にひねりを加えるとヤマニハはたまらずタップ(ギブアップの意思表示)。上田が残り8秒できっちりと仕留めてみせた。
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