【ROAD FC】世志琥がMMA初黒星、年間「最優秀新人賞」獲得も悔し涙に
ROAD Fighting Championship
「ROAD FC XX 045」
2017年12月23日(土・現地時間)韓国・ソウル グランドヒルトン・コンベンションセンター
▼セミファイナル 女子無差別級 5分3R
○キム・ヨンギ(24=韓国)
判定3-0
●世志琥(24=よしこ/SEAdLINNNG)
世志琥はその強面、ガン飛ばし、口の悪さなど、ヤンキーのようなヒールぶりが注目を集めている日本の女子プロレスラー。今年2月にROAD FCでMMAに初挑戦し、チュン・ソンユ(韓国)に1RでTKO勝ちを収めた。さらに6月にはソンユと再戦し、今度は1Rで一本勝ち。豪快な勝ちっぷりでさらに株を上げ、今回再びオファーを受けて韓国上陸を果たした。
対戦相手のヨンギは柔道とキックボクシングをバックボーンに持つ新鋭。今年9月のDEEPでKINGレイナに1Rで一本負け、10月の『修斗』でもニュージーランド人選手に判定負けしており、今回は勢いのある世志琥を相手に地元韓国で正念場を迎えることとなった。
前日の参考計量(無差別級は体重リミットがないため参考計量として記録)では世志琥が82.9kg、ヨンギが66.3kgを記録し、その体重差は16.6kgに。世志琥はこの体重差を生かせるか。
1R、世志琥がいきなり強烈な右ストレートを入れて組みにいく。ヨンギは突き放して距離を取り直すと、鋭いワンツーをヒットさせる。世志琥はニヤリとするが、ヨンギはこれで自信を持ったか、積極的にパンチのコンビネーションで攻めに転じる。
世志琥はパンチを搔い潜ってしつこく組みつくが、ヨンギはケージを背にしっかりと堪えてテイクダウンを許さない。世志琥は強引に投げようとするも失敗。ヨンギはこれを潰し、世志琥がマットに背を着けたところで強烈な左ストレートを落とした。
2R、なかなか組ませてもらえない世志琥は、ヨンギの鋭いワンツーに押し込まれ徐々に後退し始める。ジャブと前蹴りを返しながら世志琥は右フックを放つが、大振りになったところでヨンギの左ストレートカウンターを被弾。世志琥は最後までヨンギのスピードと手数に翻弄され続けた。
勝敗の行方は判定に持ち込まれ、ヨンギに軍配が上がった。ヨンギは3戦目にして初白星、一方の世志琥は3戦目にして初黒星となった。
しかし、全試合終了直後に行われた年間表彰で、世志琥は女子部門のルーキー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀新人賞)を獲得。ステージに登壇してマイクの前に立つも、悔し涙でなかなか声が出ない世志琥。会場からも大きな拍手と声援が送られる中、「今日負けて、スッゲエ悔しいんですけど…。応援してくれた人、みんなありがとう。自分は女子プロレスラーです。女子プロレスラーの強さを証明できるようにこれからも頑張ります。おめえら見とけよ! そこんとこヨロシク」と今後の成長を誓った。
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