【UFC】最恐女王サイボーグが圧勝KOでV2達成、次戦の相手にヌネス指名
Ultimeta Fighting Championship
「UFC 222」
2018年3月3日(土・現地時間)アメリカ・ネバダ州ラスベガス T-モバイル・アリーナ
▼女子フェザー級タイトルマッチ 5分5R
○クリスチャン・サイボーグ(32=ブラジル/元Strikeforce女子フェザー級王者、元Invicta FCフェザー級王者/王者)
TKO 1R 3分25秒
●ヤナ・クニツカヤ(28=ロシア/元Invicta FCバンタム級王者/挑戦者)
※サイボーグが2度目の防衛に成功。
サイボーグはこれまでに19勝1敗1ノーコンテストの戦績を収め、このうち実に16試合がKO・TKO勝ち。“世界最恐女王”の名に相応しい圧倒的な強打を誇る。昨年7月にUFC女子フェザー級王座を獲得し、同年12月の初防衛戦ではホリー・ホルムの挑戦を判定で退けた。今回が2度目の防衛戦となる。
対するクニツカヤは昨年8月にInvicta FCでバンタム級王座を獲得。これまでに10勝3敗1ノーコンテストの好戦績を収め、このうち7試合がKO・TKO勝ちだ。今回はUFCデビュー戦にして、いきなりの王座挑戦となる。
1R、開始早々にサイボーグが強烈な右フックをクニツカヤの顔面に叩き込む。さらにクニツカヤの体がケージから跳ね返ってきたところにサイボーグは右ボディ。いきなりピンチを迎えたクニツカヤだが、すぐさまタックルを仕掛けてテイクダウンを奪う。
立ち上がろうとするサイボーグにしつこく組みつくクニツカヤ。サイボーグは背中を許しながらも立ち上がって正面に戻し、組みの攻防からの離れ際に右エルボーを浴びせる。
クニツカヤはサイボーグの強打に完全に飲み込まれた様子で後退。サイボーグは右フックでクニツカヤをダウンさせてパンチを振り落とす。クニツカヤは何とか立ち上がるが、右ローをキャッチされて転倒。サイボーグの鉄槌連打でクニツカヤがサンドバック状態になったところで、レフェリーが試合を止めた。
サイボーグがクニツカヤを完膚なきまでに叩きのめし、1RKO勝ちで2度目の防衛を果たした。試合後にマイクを向けられたサイボーグは、「今はアマンダを待っているわ。彼女と戦いたい。忘れないでいてほしいのは彼女が私を求めたということね。サイボーグの名を呼ばれれば、サイボーグは答える」と、次の相手にUFC女子バンタム級王者アマンダ・ヌネスを指名した。
▼セミファイナル フェザー級 5分3R
○ブライアン・オルテガ(27=アメリカ/同級3位)
KO 1R 4分44秒
●フランク・エドガー(36=アメリカ/同級2位、元UFCライト級王者)
今大会では当初、エドガーがマックス・ホロウェイのUFCフェザー級王座に挑戦する予定であった。しかし、大会3週間前にホロウェイが負傷欠場となり、タイトルマッチは中止に。代わりにエドガーvsオルテガのフェザー級トップランカー対決が組まれることとなった。
エドガーは2010年4月にBJ・ペンを破ってUFCライト級王座を獲得し、3度の防衛に成功した実績を持つ。2013年2月からフェザー級に転向し、タイトルマッチにも挑戦するなど活躍している。対するオルテガは13勝1ノーコンテストの戦績を誇る期待の星。戦績のうち7試合が一本勝ちで、昨年12月には強豪カブ・スワンソンをチョークで破っている。
1R、前半は鋭いパンチ連打のコンビネーションで積極的に仕掛けるエドガーに対し、ディフェスの時間が続くオルテガ。しかし、試合が進むにつれてオルテガも左ジャブから前に出始め、飛びヒザ蹴りや右ハイでエドガーを強襲する。さらにエドガーの右ローをキャッチしたオルテガは、上から覆い被さるように得意のチョークを狙う。
これはすぐに離れて回避するも、エドガーは少し動揺した様子。すると、エドガーが左フックを放とうとしたところに、オルテガは至近距離からカウンターの左エルボーを見事にヒットさせる。エドガーはよろめきながら組みつこうとするが、最後はオルテガの右アッパーでアゴを打ち抜かれてマットに大の字となった。
オルテガがエドガーとのトップランカー対決を1RKOで制し、無敗記録を更新。試合後には「フランキー(エドガーの愛称)のような素晴らしいファイターと戦えて良かった。自分はオクタゴンに立っていられることだけでも光栄だと思っている。世界を良くするために基金を始めたんだ。みんなにも協力してほしい」と勝利のコメント述べた。
▶︎次ページ:期待の新星にアクシデント発生
Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images
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