【パンクラス】砂辺光久が衝撃フィニッシュでV2
パンクラス
「PANCRASE 295」
2018年4月15日(日)東京・新木場スタジオコースト
▼第7試合 メインイベント ストロー級キング オブ パンクラスタイトルマッチ 5分5R
〇砂辺光久(38=reversaL Gym OKINAWA CROSS×LINE/パンクラス初代ストロー級王者)
TKO 2R 4分11秒 ※パウンド→レフェリーストップ
●室伏シンヤ(34=SUBMIT MMA/第4代修斗世界フライ級王者/パンクラス・ストロー級1位・挑戦者)
※砂辺が2度目の防衛に成功。
砂辺は初代フライ級、初代スーパーフライ級と合わせてパンクラス王座3階級制覇を達成。ストロー級王座は2015年11月に王座決定戦で獲得し、2016年12月には初防衛に成功している。昨年の大みそかには「RIZIN KICKワンナイトトーナメント」に挑戦し、藤田大和にKO負けを喫したが、MMA(総合格闘技)では15連勝中。パンクラスには2度目の防衛戦以来、1年4カ月ぶりの登場となる。
挑戦者の室伏は13勝のうち7勝が関節・絞め技による一本勝ちという極めの強さを持ち、2014年1月に第4代修斗世界フライ級王座を獲得。初防衛戦で内藤のび太に敗れて王座を失うと、2015年11月からはパンクラスに参戦し、昨年8月に挑戦者決定戦を制して挑戦権を手にした。
1R、お互いに鋭いローキック。フェイントを多用してパンチを放つ室伏に、砂辺はパンチから右ロー。終盤に室伏がパンチと首相撲からのヒザ蹴りを連打したが、残り40秒で砂辺がタックルでテイクダウン。
2Rもお互いにローの蹴り合い。室伏は接近すると右ヒジ、パンチからヒザ蹴りと前へ出て攻めていく。手数で押された砂辺だが、左フックをクリーンヒットさせると砂辺が組み付いてヒザを蹴りながらテイクダウンを狙って行く。
室伏が投げてテイクダウンを奪い、砂辺が立ち上がるところへ狙いすましたフロントチョーク。これは極まるかと思われたが、砂辺は抱えて持ち上げると室伏の顔を左手で抑えながら、思い切り後頭部からマットに叩きつけた。
これで室伏は失神。砂辺がパウンドで追撃したところでレフェリーがストップした。砂辺はマイクを持つと「今回の相手は1Rを見て分かると思いますが、今のストロー級の中で最強の挑戦者だと思います。静岡から140人の応援団を連れて来ていて凄く嫌でした。でも自分のパンクラスへの愛情で跳ね除けることが出来ました」と“パンクラス愛”で勝ったと振り返る。
続いて「格闘技は儚くて、やりたくてもやれない人もいます。宮下トモヤと大みそかに勝つ約束をしたんですが果たせなくて、ベルトを懸けた戦いで宮下トモヤと一緒に戦えて、ベルトを勝ち取ることが出来たと報告が出来ました」と、2011年大みそかに30歳の若さで亡くなった格闘家・宮下トモヤに勝利を捧げた。
そして「沖縄もまだまだ格闘技がアツいです。パンクラスを俺らでアツくして沖縄大会や北海道で試合をしたいと思っているので、この格闘技の灯を絶やさないように格闘技とパンクラスを今後もお願いします。パンクラス王に俺はなる」とパンクラスをアピールした。
▼第6試合 セミファイナル フェザー級暫定王者決定戦 5分5R
〇ISAO(29=NEVER QUIT/パンクラス・フェザー級3位)
反則 1R 4分30秒
●松嶋こよみ(25=パンクラスイズム横浜/パンクラス・フェザー級1位)
※ISAOが暫定王者となる。
現フェザー級王者のナザレノ・マレガリエ(アルゼンチン)は、昨年の3月大会で田村一聖からベルトを奪取したが、度重なる怪我により防衛期限1年を超過。ナザレノは夏には試合が出来る予定との事だが、層の厚いフェザー級ランキングを考慮し、暫定王者決定戦が行われる。
松嶋は2015年2月に修斗でプロデビューを果たすと空手仕込みの打撃で5戦連続KO勝利し、2015年修斗新人王を獲得。その強さから“現代MMA(総合格闘技)の申し子”と呼ばれるなど期待のルーキーとして注目を集めた。現在はパンクラスで3連勝している。
ISAOは近年のパンクラスを牽引してきたエース。2012年4月にはパンクラス・ライト級王座に就いた。昨年の8月大会でカイル・アグオンに判定2-1で敗れるまでは、一つの引き分けを挟んでパンクラスでは13連勝。昨年12月には、元UFCファイターの粕谷優介に勝利している。
1R、松嶋がいきなりタックルでテイクダウン。ISAOは下からヒジ打ちを見舞い、腕十字を狙ったが松嶋は脱出。スタンドに戻ると両者ともパンチを当て合い、スピードのある攻防に。松嶋がヒザ蹴りを出してきたところでISAOがテイクダウンし、パウンドを落とすが松嶋もすぐ立ち上がってパンチで反撃。
松嶋のバッティングがあり、試合は一時中断。再開後は松嶋がタックルでテイクダウンしたが、ISAOが寝技状態にあるところで松嶋が顔面へヒザ蹴りを見舞ってしまい、レフェリーは試合終了を宣言。
審判団から「松嶋選手が放ったヒザ蹴りは相手がグラウンド状態だったので反則技です。ISAO選手は顔面骨折の疑いがあるので試合を続行させるわけにはいきません」と、松嶋の反則負けに。ISAOの左顔面は大きく腫れあがっていた。好試合の予感が漂う序盤戦だっただけに残念な結果となった。
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