【ROAD FC】藤田和之が10年ぶりにMMAで勝利飾る
ROAD Fighting Championship
「ROAD FC 047」
2018年5月12日(土・現地時間)中国・北京 キャディラック・アリーナ
▼無差別級トーナメント・リザーブ戦 5分3R
○藤田和之(47=TEAM FUJITA)
TKO 2R 2分46秒
●コン・ハンドン(37=中国)
※藤田がリザーバーの権利を得る。
今大会より8人制の無差別級トーナメント「ROAD FC Openweight Grand Prix」が開幕。そのリザーブ戦に日本ヘビー級の大ベテランである藤田が出場した。
藤田は昨年11月にROAD FCで1年2カ月ぶりに実戦復帰したが、ヘビー級エースのアオルコロに初回TKO負け。その1カ月後に他団体で臨んだ試合にも敗れ、MMA(総合格闘技)での白星は2008年3月のピーター・グラハム戦が最後という状況だ。今大会では約10年ぶりの勝利を目指す。
対戦相手のハンドンは2勝5敗1ノーコンテストの戦績で、2014年3月にはパンクラスで大山峻護と対戦した経験を持つ(ハンドンがヒールホールドで一本負け)。ROAD FCには初参戦となる。
1R、藤田が左ジャブを細かく放ちながらジリジリと間合いを詰め、ハンドンがケージを背負ったところでタックル。粘るハンドンを抱え上げて藤田がテイクダウンに成功する。すぐに立ち上がったハンドンにしつこく組みつく藤田。ここで膠着したため、レフェリーが両者を離して試合を再開させるが、直後に藤田は豪快な右オーバーハンドを浴びせて組みつき、終了間際に2度目のテイクダウンを奪った。
2R、早々に組みついてハンドンにケージを背負わせた藤田は、至近距離から右アッパーとヒザ蹴り。一瞬身を離して左右フックも浴びせるなど藤田は落ち着いた戦いぶりだ。だが、終盤に藤田のヒザ蹴りが下腹部に入ったとハンドンがアピールし、レフェリーがダメージ回復のためのインターバルを取る。
ハンドンが立ち上って試合再開かと思われたが、同選手にレフェリーが何か言葉をかけて状態を確認。レフェリーはハンドンの試合続行が不可能と判断したか、試合はここで止められた。ハンドンの負傷というかたちで幕切れとなったが、自分の戦いに徹した藤田が最後に勝ち名乗りを受け、無差別級トーナメントのリザーバーの権利を得るとともに、約10年ぶりとなるMMA勝利を飾った。
▼セミファイナル 無差別級トーナメント1回戦 5分3R
○ギルバート・アイブル(41=オランダ/元リングス無差別級王者)
一本 1R 3分50秒 ※腕ひしぎ十字固め
●マイティ・モー(47=アメリカ/ROAD FC無差別級王者)
※アイブルが準決勝に進出。
ともに日本のリングで活躍した大ベテラン2人が無差別級トーナメント1回戦で拳を交えた。
モーはかつてK-1を中心にキックボクサーとしてキャリアを重ね、2007年からMMAでも定期的に試合を行ってきた。2015年から2016年にかけてROAD FCで開催された無差別級トーナメントで優勝し、今回のトーナメントには現王者として参戦する。
対するアイブルもキックボクサーからMMAに転向し、2000年には日本のリングスで無差別級王座に就いた実績を持つ。同年からPRIDEに参戦し、2010年からUFCにも出場した。MMAでの実戦は2016年11月以来で、ROAD FCには初参戦となる。
1R、開始直後にいきなりパンチを交錯させた両者はそのまま組みの攻防になり、アイブルが鮮やかな投げでテイクダウンに成功。モーはアイブルにサイドから押さえ込まれ、そこからマウントも許す苦しい展開となる。
アイブルは上からパンチを落とし、モーの腕が上がったところで一気に腕十字。左腕が完全に伸び切った状態となったモーはなかなかタップをしようとせず、最後はレフェリーが試合を止めた。アイブルが現王者を圧倒した末に一本勝ちを収め、トーナメント初戦突破を決めた。
▶︎次ページ:前代未聞の計量失敗を起こしたギャビが汚名返上に向けて始動
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