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【ボクシング】田口、僅差の判定負けで統一王座防衛ならず

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2018/05/20(日)UP

田口(右)は日本人初の統一王座防衛戦に臨んだが、僅差の判定でブドラー(左)に敗れた

ワタナベジム
「WBA・IBF世界ライトフライ級タイトルマッチ」

2018年5月20日(日)東京・大田区総合体育館

 田口良一(31=ワタナベジム)は昨年大晦日の2団体王座統一戦でIBFライトフライ級王者ミラン・メリンド(30=フィリピン)に判定勝ち。これでWBA同級王座と合わせ、井岡一翔、高山勝成に続く日本人3人目の統一王者となった。今回はそれ以来の試合で、日本人として初めて2つのベルトを懸けた統一王座防衛戦に臨む(WBA王座は8度目、IBF王座は初防衛戦)。

 ここに挑むヘッキー・ブドラー(30=南アフリカ)は元WBAミニマム級王者で5度の防衛を成し遂げている選手。田口が昨年大晦日に破ったミラン・メリンドに昨年9月挑んで1-2の判定負けを喫したが、これに陣営が抗議をし、IBFが再戦指令。しかしその後メリンドが田口に敗れたため、矛先を変え田口に挑むこととなった。

 身長168㎝・リーチ173㎝の田口は、身長160㎝・リーチ165㎝のブドラーに対し、ジャブで距離を保たんとする。リーチで劣るブドラーは上体を振って接近し間合いを潰してくる。距離を詰められると田口は逆にリーチを持て余すよう見受けられ、4Rにはブドラーに左右ボディフックを集められて反撃の手が出ず、場内からは悲鳴に似た声が漏れる。

 ジャブで距離を取りたい、あるいは下がらせたい田口だが、ブドラーはその後も前に出て接近戦を挑んでくる。ならばと田口は接近戦で応じ、6Rには逆に左ボディを効かせて下がらせる。するとブドラーは前進が弱まり、7Rは田口がジャブで距離をキープする。

 しかしブドラーは8Rに入ると再び頭をつけて左右のボディフック。9Rは逆に田口が左フック、右ストレートを決め攻勢と試合は一進一退の様相となる。

 10R、疲れが見えパンチのスピードが落ちてきたブドラーの攻撃をかわし、田口はジャブ・打ち下ろしのストレートを決め、接近戦では右ショートアッパーを突き上げる。

 11Rこそブドラーの抗戦にあったが、最終12Rにはブドラーの左フックに一瞬速く左フックを当てダウンを奪取(※当初はスリップの裁定であったが、ラウンド終了後ダウンに改められた)。そこからも攻勢で終えた田口は日本人初の統一王座防衛に期待が持たれたが、結果は3者がブドラーに114-113をつける僅差の判定負け。

「今まで戦った中で一番のベストファイターだと思います」と田口を称えたブドラーが統一王者になるとともに、2階級制覇を成し遂げた。

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