【DEEP】横田一則、引退試合で石川英司に敗れるもなぜか場内爆笑に
DEEP事務局
「DEEP 84 IMPACT ~DIFFER ARIAKE FINAL DAY~」
2018年6月30日(土)東京・ディファ有明
▼第18試合 メインイベント 73kg以下契約 5分3R 横田一則引退試合
●横田一則(K-Clann/第3代DEEPライト級王者、第5代DEEPフェザー級王者)
判定1-2 ※29-28、28-29、28-29
〇石川英司(GRABAKA)
柔道をバックボーンに持つ横田は2007年2月に第3代DEEPライト級王者となり、2012年2月にはDEEPフェザー級王座も獲得して二階級制覇を達成。ISAO、今成正和といった実力者たちを相手に5年間負けなしという記録を打ち立て、2016年5月からはシンガポールを拠点とするビッグプロモーション『ONE FC』にも参戦。昨年12月の『DEEP 81 IMPACT』で一本勝ちを飾った直後、次の試合で引退すると宣言した。
一方、石川はプロ54戦のキャリアを持つ大ベテランで、現在もパンクラス・ライト級ランキングで10位に位置している。レスリングをバックボーンに持ち、パウンドを得意とする。今回は昨年5月の富樫健一郎戦以来の試合。横田とは菊田早苗率いる名門GRABAKAの元同門で共に練習した仲。今は、横田が自らのジム「K-Clann」を経営し、石川は変わらずGRABAKAに所属している。
1R、横田が投げて上になり、石川は立ち上がってタックルへ行く。ローキックで攻める横田が再びきれいに投げてテイクダウン。しかし、石川がバックを奪う。動きがなくブレイク後、横田がパンチの打ち合いに出て石川もこれに応じるが、途中でタックルに切り替えて横田を押し込む。残り10秒で離れると横田がパンチを当てに行く。
2R、石川がパンチからタックルに行き、バックを奪われた横田はアームロックで石川の動きを封じる。離れると再び石川がテイクダウンを仕掛け、それを防いだ横田は“来いよ”と挑発。横田は右フックを2発ヒットさせ、石川のタックルを防ぐと左右フックでラッシュをかける。さらに投げでテイクダウンし、腕十字とアームロックを狙ったが石川は抜け出す。
3R、石川がすぐにタックルに入り、横田を押し込んでいく。バックからヒザ蹴りと横田の足の甲を踏みつける。アームロックの体勢でしのいだ横田はブレイク後、ワンツーをヒット。石川がタックルに行くとまたもアームロックの体勢で石川の動きを防ぐ。終盤、石川がテイクダウンを奪って抑え込むが、横田は下になりながらも石川の頭部へヒジ打ちを見舞って流血させた。
そして残り10秒で組み合っていた両者は離れ、パンチの打ち合いを繰り広げて試合終了。判定は2-1で石川が勝利。横田は引退試合で勝利を飾れなかった。
石川は「俺が今のGRABAKAです。横田との試合が決まってチームのみんなが力を貸してくれました。新生GRABAKAとしてスタートして、覚悟を見せたくて頑張りました。GRABAKA最高」とチームをアピール。
すると横田が「ちょっと待ってよ、今のは俺の勝ちでしょう」と判定に納得がいかないと延々と抗議。佐伯繁DEEP代表が止めに入ったが、この前代未聞の引退試合に場内は大爆笑。横田も最後は「笑って終われる横田で、最後も本当によくやったよと思ってもらえればそれでいいです。もう1回再戦したい気持ちもありますが、仕方がないです。結果として受け止めます」と、納得は行かないながらもこの試合をもって引退すると話し、10カウントゴングを聞いた。
▼第17試合 セミファイナル DEEPバンタム級 5分3R
〇元谷友貴(フリー/初代&第3代DEEPフライ級王者)
TKO 2R 4分23秒 ※パウンド
●ムン・ジェフン(韓国/OCTAGONジム)
元谷はデビューからわずか7戦目で初代DEEPフライ級王座に就き、初防衛戦は敗れたが以後は怒涛の10連勝。2014年8月にはフライ級王座も奪回した。2017年4月の『RIZIN』では堀口恭司に敗れたが、堀口を相手に判定までもつれ込んでいる。その後、打撃技術を磨くためブラジルの名門シュートボクセ・アカデミーにて武者修行、今年2月に約10カ月ぶりに復帰、勝利を飾った。
対するジェフンは ”打撃王”の異名を持つ、テコンドーをベースとした回転の速い打撃が武器。韓国最大のMMA(総合格闘技)団体『ROAD FC』を主戦場としており、これまで初代TRIBELATE総合フェザー級王者の佐藤将光、修斗第4代環太平洋フェザー級王者の根津優太、RIZINにも参戦したキム・スーチョルら強豪たちに勝利している。昨年12月のRIZINでは元UFC戦士のアンソニー・バーチャックを打撃戦で下している。
1R、ジャブとローの応酬から始まるが、元谷にいきなりピンチが訪れる。ジェフンの右ボディストレートをもらった元谷が腹を抑えて大きく後退。あからさまに攻撃が効いてしまったことが分かった。一気にラッシュをかけるジェフンが、二段蹴りの二発目を腹に命中させるとまたも元谷が腹を両手で抑える。
2R、ローの蹴り合いから元谷が左ローと左フックをヒットさせる。さらに左右フックからタックルでテイクダウンを奪い、腕十字の体勢に入る。これをしのいだジェフンが足を取りに来ると元谷はフロントチョーク。続けて三角絞めに移行し、上のポジションを奪うと、一気にパウンドの連打。これでジェフンが防戦一方となり、元谷が逆転TKO勝ちを飾った。
元谷はマイクを持つと「もっと圧倒して勝てると思っていたんですが、打撃が速くて最初にもらってしまって挽回出来てよかったです。次、8月12日のRIZINに出ます。対戦相手は現・修斗環太平洋王者の祖根寿麻選手です。打撃が強いので今日のような変な展開にならないように頑張ります」と、RIZINで戦う相手を発表した。
- ≪ 前のページへ
- 次のページへ ≫
●編集部オススメ
・ディファ有明最後の試合で引退試合を迎える横田一則「俺はとにかく勝つ選手」
・博多が生んだダイナマイトボディーと元AKB48研究生がラウンドガールに
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
TwitterでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
Follow @efight_twitインスタグラムでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
関連記事
【関連リンク】