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【ボクシング】山中竜也が痛恨のダウン、サルダールが新王者に

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2018/07/13(金)UP

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右の強打を放つサルダール(右)。山中(左)は2度目の防衛ならず

「WBO世界ミニマム級タイトルマッチ」
2018年7月13日(金)兵庫・神戸市立中央体育館

▼WBO世界ミニマム級タイトルマッチ 3分12R
〇ビック・サルダール(27=フィリピン/WBO世界ミニマム級3位・挑戦者)
判定3-0 ※115-112、116-111、117-110
●山中竜也(23=真正ジム/WBO世界ミニマム級王者)
※サルダールが新王者に。山中は2度目の防衛に失敗。

 山中は2017年8月27日、福原辰弥を破って王座を奪取。今年3月にはモイセス・カジェロスにTKO勝ちして初防衛に成功している。今回が2度目の防衛戦。

 挑戦者サルダールは、2015年大みそかにWBO世界ミニマム級王者(当時)田中恒成の初防衛戦の挑戦者として来日。5Rにダウンを奪うなど強打で試合を優勢に進めていたが、6Rに左ボディブローで逆転KO負けを喫した。今回は2度目の世界挑戦。

 2Rに山中が右ボディストレートと左ボディブローを連続してヒットさせ、サルダールは焦りの表情を浮かべる。3Rからはボディを警戒して距離をとるサルダールだが、パンチを出すと山中がディフェンスして左右ボディを連打。

 サルダールの強打を見事にかわし、ボディを打っていく山中。6Rは前へ出て左右に身体を振りながら次々とボディを打ち、右アッパーもヒットさせる。

 7Rは両者身体を密着させるようにしてのボディの打ち合い。離れると山中の右ストレートがサルダールを捉える。ここまで完璧な戦い方を見せていた山中だったが、残り50秒でサルダールのワンツーの右ストレートをまともにもらってまさかのダウン。一気に襲い掛かるサルダールだが、山中はフットワークとクリンチで逃れた。

 8R、山中はフットワークを駆使して打ち合いを避ける。9Rは前に出てくるサルダールに山中は右のカウンターを狙っていく。10Rは再び接近戦を仕掛けて徹底的にボディを攻めていく山中だが、サルダールの左フック、右アッパーを喰らう。

 11R、山中はジャブを多用して右ストレート、右ボディストレート、左ボディブローを打つ。サルダールもジャブで応戦。山中は右目上から偶然のバッティングで流血。そして最終12R、大流血しながらも前へ出る山中をサルダールはジャブで迎え撃つ。サルダールはアウトボクシングに徹して試合を終えた。

 判定は3-0でサルダールが勝利。山中は2度目の防衛に失敗し、リングを降りるとこらえきれず涙を流した。

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