【UFC】元王者ジュニオール・ドス・サントス、1年2カ月ぶり復帰戦で快勝
Ultimate Fighting Championship
「UFC Fight Night 133」
2018年7月14日(土・現地時間)アメリカ・アイダホ州ボイシ センチュリーリンク・アリーナ
Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images
▼メインイベント ヘビー級 5分5R
○ジュニオール・ドス・サントス(34=ブラジル/元UFCヘビー級王者/UFCヘビー級7位)
判定3-0 ※三者とも50-45
●ブラゴイ・イワノフ(31=ブルガリア/元WSOFヘビー級王者)
ドス・サントスは昨年5月の『UFC 211』で、当時スティペ・ミオシッチが保持していたヘビー級王座に挑戦するも、1RでTKO負けして約5年ぶりの王座返り咲きを果たせなかった。さらに同年8月には禁止薬物の陽性反応により長期の出場停止処分を課される可能性にも直面。しかし、これは後の調査で意図的な摂取ではなかったことが明らかとなり(汚染サプリメントによるものとの判断)、今回晴れて戦線復帰となる。
対するイワノフはアメリカMMA(総合格闘技)の第三勢力と呼ばれた『WSOF』で、2015年6月から昨年3月までヘビー級王座に君臨し、戦績も15勝1敗という強豪だ。バックボーンのサンボでは、あのエメリヤーエンコ・ヒョードルを破ったことで知られ、世界選手権で優勝も果たしている。今回は世界最高峰の『UFC』で満を持してのデビュー戦となる。
1R、序盤からジリジリと前に出てプレッシャーをかけるドス・サントスは、イワノフがケージ際まで後退するとワンツー、左右ボディストレート、右ハイ、右ミドル。イワノフも左右フックでカウンターを狙うが、互いにクリーンヒットは出ない。
2R、サウスポーのイワノフが右ジャブを細かく突きながら間合いを詰めて、一気に左右フックで顔面を狙う。しかし、ドス・サントスのワンツーを被弾するとイワノフはペースダウン。以降はドス・サントスが左ジャブ、左右ボディストレート、右オーバーハンドなど多彩なパンチをヒットさせていく。
3R、なおもドス・サントスが打撃戦を優位に展開。ドス・サントスの強烈な右オーバーハンドを被弾したイワノフは顔を歪める。
4R、左ジャブを顔とボディに打ち分け、次々とヒットを重ねるドス・サントス。イワノフも左右フックやワンツースリーのパンチを振るって強引に前に出るが、ドス・サントスはダッキングやバックステップを駆使して当てさせない。
5R、後がないイワノフは一気に間合いを詰めながらパンチを連打し、ドス・サントスの離れ際に左右オーバーハンドをヒットさせる。ドス・サントスの顔面からは出血も見られるが、イワノフも疲労の色が濃くなり、これ以上の攻めは難しい様子。以降はドス・サントスがパンチを打っては離れる巧みなヒット・アンド・アウェーを展開し、最後まで着実に有効打を積み上げた。
ドス・サントスが初参戦の元WSOF王者を完封し、1年2カ月ぶりの復帰戦を大差の判定勝ちで飾った。一方のイワノフは元UFC王者を相手に黒星デビューとなった。
試合後の勝利者インタビューで、ドス・サントスは「イワノフはキャリアで一度しか負けたことのないタフな相手だった。彼は世界最高峰のUFCで戦うに相応しいファイターだと思っている。ここに戻って来ることができて本当に嬉しい」と笑顔を見せ、今後の展望について聞かれると「ミオシッチとの再戦であれば喜んで受けて立つ」と答えた。
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