【ボクシング】清水聡、豪雨被害の故郷に届けたV3
大橋ジム
「第64回Phoenix Battle」
2018年8月17日(金)東京・後楽園ホール
▼OPBF東洋太平洋フェザー級タイトルマッチ 3分12R
〇清水 聡(32=大橋ジム/OPBF東洋太平洋フェザー級王者)
TKO 4R 2分43秒 ※レフェリーストップ
●河村真吾(28=堺東ミツキジム/挑戦者・同級10位)
※清水が3度目の防衛に成功。
3度目の防戦戦を迎えた清水は2012年ロンドン五輪バンタム級銅メダリスト。2016年にプロ転向し、デビュー以来6連続KO勝ち。挑戦者の河村は2013年度全日本フェザー級新人王で、戦績は15勝(8KO)4敗1分。今回がタイトル初挑戦。
両者サウスポー。挑戦者らしく1Rから積極的に攻めていく河村。左ストレート、右フックが序盤から清水を捉え、終盤に左ストレートがクリーンヒットして清水が怯む場面も。清水はジャブで立て直す。
2R、ジャブでリズムを取り始めた清水が左ストレート、右フックでカウンターを奪っていく。みるみるうちに顔が赤く腫れていった河村は、猛然と攻めていき、清水もこれに応じて場内を沸かせる激しい打ち合いが繰り広げられる。何度も相打ちが見られた。
3R、冷静にジャブを突いていく清水。途中、清水は両手をだらりと下げ、河村は両腕を背中に回して互いに“打って来い”とノーガードになって挑発し合う。
4R、清水はロープを背負って河村のパンチをのけ反ってかわし、狙いすました左ストレートでダウンを奪う。最後は左ボディを突き刺して河村が下がったところでラッシュ、一方的な展開となり、レフェリーが試合をストップした。
デビュー以来の7連続KOで3度目の防衛に成功した清水は、「相手が来ると分かっていたので、疲れたところを攻めようと思っていました。途中からカウンターが、左が当たっていたのでそれでペースを取れたと思います。プロのリングにもようやく慣れてきたので、会長やトレーナーと話し合いながら地道にやっていけば先は見えてくると思います」と勝利者インタビューに答えた。
そして「実家(岡山県総社市)が豪雨で流されてしまい、気分が沈んで練習が出来ない時もあったんですが、気持ちを切り替えて、岡山の人たちに順調に勝って頑張っているということを届けたいと思っていました。勝利を届けられて嬉しいです。世界チャンピオンになったら市でパレードをしてくれると約束してくれたので、頑張ってこれからも努力して強くなっていくので応援よろしくお願いします」と、平成30年7月豪雨の被害に遭った故郷に勝利を届けられたことを喜んだ。
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