【ROAD FC】藤田和之が米軍ファイターに会心の一本勝ち、約12年ぶりの連勝飾る
ROAD Fighting Championship
「ROAD FC 49」
2018年8月18日(土・現地時間)韓国・ソウル ビスタ・ウォーカーヒル・ソウル
▼無差別級 5分3R
○藤田和之(47=TEAM FUJITA)
一本 2R 1分19秒 ※ノースサウスチョーク
●ジャスティン・モートン(33=アメリカ)
藤田は2000年1月に『PRIDE』で総合格闘家としてプロデビューし、長らく日本人ヘビー級戦線を牽引してきた大ベテランだ。近年は白星から遠ざかっていたが、今年5月に韓国最大の総合格闘技団体『ROAD FC』の大会に出場すると、2008年3月のピーター・グラハム戦以来、実に10年2カ月ぶりとなる勝利を上げた。
対するモートンは現役米軍ファイターとして知られ、沖縄の格闘技団体『TENKAICHI』でMMA(総合格闘技)ルールのヘビー級王者として活躍(日本でのリングネームは“ザット・ガイ”)。ROAD FCには今大会で初参戦となる。
難敵モートンを相手に藤田が大ベテランの意地を見せるか。藤田は今回勝利すれば、2003年12月のイマム・メイフィールド戦から2006年5月のジェームス・トンプソン戦までに4連勝を飾った時以来、約12年ぶりの連勝を飾ることになる。
1R、打撃戦の中で藤田がモートンの左ミドルをキャッチして先制のテイクダウンに成功。モートンはすぐに下から両足で藤田の体をロックしてガードを固める。藤田はサイドを取る場面もあったが、ここはモートンが攻めを許さずに立ち上がる。
試合が再び打撃戦になると、右アッパーを振るったモートンに対し、藤田の左フックがヒット。たまらずタックルに入ったモートンを藤田はしっかりと組み伏せる。モートンが立ち上がっても、藤田はしぶとく組みつきながらヒザ蹴りや右フックを入れて削った。
2R、藤田が左フックと左ミドルで先制し、さらにクリンチからの強烈なヒザ蹴りと左フックのコンボで、モートンをダウンさせる。藤田は追撃のパンチを落とし、上四方固めからチョーク。これがしっかりと極まり、モートンがタップした。藤田が会心の一本勝ちで大ベテランの意地を見せ、約12年ぶりの連勝を飾った。
▼メインイベント ミドル級 5分3R
○水野竜也(37=フリー/DEEPミドル級王者)
一本 1R 2分32秒 ※リアネイキドチョーク
●イ・ウンス(36=韓国/元ROAD FCミドル級王者)
水野は2006年7月に『パンクラス』でプロデビューし、現UFCライトヘビー級3位イリル・ラティフィに勝利したこともある実力者。今年2月には現在の主戦場である『DEEP』のミドル級王座を獲得し、今回は初参戦となる韓国の『ROAD FC』で、王者としての初陣を迎える。戦績は18勝12敗1分。
対戦相手のウンスは2003年3月にプロデビューした韓国MMA(総合格闘技)のパイオニアで、2012年11月にROAD FCミドル級王座を獲得した実績を持つ。2016年12月に4年ぶりとなる復帰戦をTKO勝ちで飾ったが、この試合後に再び戦線離脱。今回は1年8カ月ぶりの再復帰戦となる。戦績は17勝4敗1ノーコンテスト。
1R、水野がサウスポーの構えから右ジャブ、ワンツー、左ミドルをテンポ良く放ち、ウンスが「効いてない」とゼスチャーでアピール。直後に水野はパンチのフェイントからの鋭いタックルでテイクダウンを成功させる。
水野は上からパンチを落とし、ウンスが下を向いたところでバックマウントに移行。ここから水野はパンチを落としながらじっくりと攻め、ウンスが嫌がったところで電光石火のチョークを極めてタップさせた。水野がDEEP王者として迎える初戦を盤石の一本勝ちで飾り、「王者のプライド」をしっかりと見せつけた。
▶︎次ページ:48歳の元PRIDE戦士チェ・ムベが藤田和之に続く
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