【UFC】ゲイジーが復活の秒殺KO勝ち、次戦の相手にあの強豪を指名
Ultimate Fighting Championship
「UFC Fight Night 135」
2018年8月25日(土・現地時間)アメリカ・ネブラスカ州リンカーン ピナクル・バンク・アリーナ
▼メインイベント ライト級 5分5R
○ジャスティン・ゲイジー(29=アメリカ/元WSOF世界ライト級王者/UFC世界ライト級7位)
KO 1分27秒
●ジェームズ・ビック(31=アメリカ/UFC世界ライト級10位)
ゲイジーは2011年8月に総合格闘家としてプロデビューし、2014年1月にはアメリカの第三勢力と呼ばれた『WSOF』の世界ライト級王座に就き、5度の防衛にも成功。『UFC』には昨年7月から参戦中だ。戦績は18勝2敗で、黒星は昨年12月のエディ・アルバレス戦、今年4月のダスティン・ポワリエ戦で喫したもの。今大会では連敗脱出を目指す。
対するビックは2011年6月に総合格闘家としてプロデビューし、現在までの戦績は13勝1敗を誇る。UFCには2013年8月のプロ5戦目から参戦し、2016年6月の試合でベニール・ダリウシュにKO負けしたのが唯一の黒星となっている。
1R、ゲイジーの前進を前蹴り、横蹴り、左右ミドルで食い止めようとするビック。ゲイジーは左右フックから組み付くが、ここはビックが腋を差させずに捌いて離れ際に右ローを当てる。直後にビックは左ミドルと左ジャブの連打を交互にヒットさせ、ゲイジーをよろめかせる。
それでもゲイジーは前に出てプレッシャーをかけ、ビックをケージ際まで追い込むと今度は左フックから右フック。これが見事にアゴを捉え、ビックはそのまま横方向に頭から倒れ込んで意識を失った。
ゲイジーが会心の秒殺KO勝ちで復活の狼煙を上げた。試合後の勝利者インタビューで、ゲイジーは「毎回、ここでは25分間の戦いに備えている。ジェームズ(・ビック)が万全なことも分かっていた。後ろに下がりながら彼に打ち込むのは難しい。だから前に出ながらパンチを見舞ってやったのさ」と、試合を振り返った。
さらにゲイジーは「次は誰だ? 俺は2連敗中だったし、このスポーツは本当に容赦がない。次の相手は誰であろうと構わないが、トニー・ファーガソンなんてどうだ? がっかりはさせないぜ」と、UFC世界ライト級2位トニー・ファーガソンを次の対戦相手の候補に挙げた。
▼セミファイナル フェザー級 5分5R
○マイケル・ジョンソン(アメリカ)
判定2-1 ※29-28、27-30、29-28
●アンドレ・フィリ(28=アメリカ)
ジョンソンは2008年2月に総合格闘家としてプロデビューし、現在までの戦績は18勝12敗。『UFC』には2010年12月から参戦し、トニー・ファーガソン、エジソン・バルボーザ、ダスティン・ポワリエといった強豪から勝利を上げている。しかし、ここ最近はハビブ・ヌルマゴメドフらに3連敗を喫しており、今大会に生き残りがかかる。
フィリは2009年12月から総合格闘家としてプロデビューし、2013年10月からUFCに参戦している。戦績は18勝5敗。UFCでは勝ち負けを繰り返していたが、昨年10月のアルテム・ロボフ戦と今年1月のデニス・バミューデス戦で初の連勝を飾り、今大会では好調の勢いのまま3連勝を狙う。
1Rは両者がテンポ良く打撃を交換。積極的に前に出るフィリは左ジャブから右フックや右ミドルにつなげるコンビネーションで攻め、左構えのジョンソンは下がりながら左ストレートを顔面とボディに打ち分け、左インローも蹴る。
2R早々にジョンソンの左インローがフィリの下腹部を捉えてしまう。フィリのダメージ回復をまって試合が再開されると、ジョンソンが前に出てプレッシャーをかけ始める。フィリはケージ際まで後退するが、ジョンソンの左フックをかわしながらタックルを仕掛け、この試合初めてのテイクダウンを奪う。
フィリを背負ったまま立ち上がるジョンソン。フィリが一瞬の隙を狙ってチョークを仕掛けると、ジョンソンは横に倒れ込むが、ここはなんとか絡み付く腕を外して逃れる。残り1分が過ぎたところで、ジョンソンは一気に身を捻ってフィリと正対するが、ここでラウンド終了となった。
3R、フィリがジョンソンの左ストレートをかわしながらすかさずバックに回り込む。ここはジョンソンがテイクダウンを許さず立ち上がる。打撃戦でも両者の決定打が出ない状況が続く。ジョンソンは終盤にタックルを仕掛けるが、フィリはこれをがぶって潰して試合終了となった。
勝敗の行方は判定に委ねられ、ジャッジ2名が1ポイント差でジョンソン、ジャッジ1名が3ポイント差でフィリを支持。2Rにテイクダウンも奪ったフィリだが3連勝ならず。崖っぷちのジョンソンが3連敗からの脱出を果たした。
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