【ONE】団体史上初のボクシング世界戦でシーサケットがV3達成
▼セミファイナル ONE Super Series キックボクシング世界女子アトム級タイトルマッチ 3分3R
○スタンプ・フェアテックス(20=タイ/挑戦者)
判定3-0
●カイティン・チュアン(23=中国/ONE Super Series キックボクシング・女子アトム級王者)
※チュアンが初防衛に失敗、スタンプが新王座に就く。
来日経験も豊富なチュアンは“キル・ビー(殺人蜂)”のリングネームで『Krush』や『KNOCK OUT』などに参戦。2016年1月にはKrushのリングで、女子ムエタイ&キックボクシング9冠王のLittle Tigerに黒星をつけた。今年7月に新設のONE Super Seriesキックボクシング世界女子アトム級王座決定戦で、ヨッドチェリー・シットヨートンに判定勝ち。今回の初防衛戦でもヨッドチェリーに続き、タイ女子ムエタイの強豪スタンプと対戦する。
1R、チュアンが間合いを潰しながら回転の速いパンチをまとめると、スタンプはクリンチに持ち込んでのヒザ蹴り。スタンプはチュアンに押し込まれても軸がぶれない。チュアンが左インローを蹴ると、スタンプはすかさず右インローを返す。
2R、チュアンは細かい左ジャブの連打から右ストレート、いったん離れるとバックスピンキックも繰り出す。バックステップでかわしながら右ミドルを返そうとするスタンプ。チュアンはそのまま突進して右ストレートと左フックを振るう。
3R、なおもパンチで飛び込むチュアン。スタンプはすかさずクリンチに持ち込んでチュアンを荒々しく振り回しながらヒザ蹴りを入れる。ことごとく潰されていたチュアンも終盤、右ローのフェイントからバックハンドブロー、スーパーマンパンチなどで切り込む。
4R、勢いづいたチュアンはバックハンドブローからの左フックを強打し、ロープ際でスタンプを押し倒す。スタンプは前蹴りや左ジャブからの右ミドルで突き放しつつ、クリンチからのヒザ蹴りも続行。スタンプの一発一発に観客が声援で後押しする。
5R、チュアンのバックハンドブローを捌いてダンスを踊ってみせる強気なスタンプ。終了間際にはスタンプがクリンチからの離れ際に右ミドルと右ストレートのコンボをヒットさせ、たまらず背を向けたチュアンにパンチ連打をまとめた。
互いに意地をぶつけ合った大激闘に沸き返る会場。勝敗の行方は判定に持ち込まれ、ジャッジ全員から支持を受けたホームのスタンプがチュアンから王座を奪取した。
▼ONE Super Series ムエタイ バンタム級 3分3R
○アラヴェルディ・ラマザノフ(ロシア)
判定3-0
●ペットモラコット・ウォーサンプラパイ(25=タイ/元ルンピニースタジアム認定スーパーフェザー級王者)
ペットモラコットは元ルンピニースタジアム認定スーパーフェザー級王者の肩書きを持ち、“近代ムエタイの帝王”とも呼ばれる超一流選手。今回が母国タイで迎えるONE第2戦目であったが、試合は序盤から初参戦のラマザノフに主導権を握られてしまう。
1R開始早々にラマザノフの右ストレートと左オーバーハンドを被弾して何度も仰け反るペットモラコット。さらにラマザノフはペットモラコットのお株を奪うように、左ミドルをキャッチして転倒もさせる。
2Rにはラマザノフが蹴りのフェイントからバックハンドブローと右ストレートをヒットさせ、ペットモラコットがよろめく場面も。ペットモラコットも左エルボーでラマザノフの顔面をカット。ラマザノフには2度のドクターチェックが入るが、試合は続行される。
3R、ペットモラコットの左ミドルとラマザノフの右ミドルが交錯。転倒したのはペットモラコットの方だ。終盤にはラマザノフのバックスピンエルボーでペットモラコットが倒れるが、これはレフェリーがスリップの判断。勝敗の行方は判定に持ち込まれ、ラマザノフがジャッジ全員の支持を受けた。ペットモラコットはまさかの黒星となった。
▶︎次ページ:キュートな“タイニードール”がメイド姿で入場
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