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【新極真会】島本雄二が4度目の優勝、来年の世界大会連覇に向けて好発進

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2018/10/15(月)UP

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延長戦に入ると島本(左)は左下段回し蹴りを連発。決着をつけた

NPO法人全世界空手道連盟 新極真会
「第50回記念オ-プント-ナメント全日本空手道選手権大会」(2日目・最終日)
2018年10月14日(日)エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)

▼男子決勝戦
〇島本雄二(28=広島支部/第11回全世界選手権優勝)
延長戦 判定5-0
●山本和也(24=東京東支部/第1回・第2回JFKO全日本選手権重量級優勝)
※島本が全日本選手権4度目の優勝。

 今大会は無差別での日本一を争う大会であると同時に、来年11月に日本で開催される『第12回全世界空手道選手権大会』の日本代表第一次選抜戦となり、男子の部は104名が前日より2日間の熾烈なトーナメントの頂点を目指して争った。

 大波乱が起きたのは4回戦。2014年の第46回全日本選手権を皮切りに、翌年の第11回全世界選手権、そして第48・49回全日本選手権と4年連続で島本雄二(28=広島支部)と決勝戦を争ってきた第48回全日本王者・入来建武(23=東京城南川崎支部)が、3回戦で右膝を負傷、続く4回戦で第29回全日本ウエイト制軽量級3位・越智純貴(23=福岡支部)からその右膝へ下段回し蹴りを浴び一本負けを喫したのである。

山本(左)得意の内回し蹴りを間一髪ガードする島本

 その越智は準々決勝で山本和也(24=東京東支部)に敗れてトーナメントから姿を消し、準決勝は山本和也vs加藤大喜(26=愛知山本道場)、島本雄二vs岡﨑陽孝(21=千葉南支部)で争われ、山本と島本が決勝へ。山本は初の決勝進出、島本は4年連続の決勝進出となった。

 両者は2014年5月に開催された全日本フルコンタクト空手道連盟主催『第1回全日本フルコンタクト空手道選手権大会』の重量級決勝戦で対戦し、山本が勝利を収めている。

 試合開始からすぐに、島本は左右下段回し蹴りからの前蹴りで山本を転倒させる。山本は上段を回し蹴りとヒザ蹴りで狙うが、島本が前蹴り、ヒザ蹴り、突きで前へ出る。両者ラッシュを仕掛け、旗判定では島本に旗が1本上がるが規定の3本以上に満たず引き分け。

 延長戦に入り、島本が左下段回し蹴りを連発。さらに右下段回し蹴りも連打するなと下段の集中砲火。両者とも疲れからか手数が減る中、ヒザで太ももを蹴り合う。突きと左下段回し蹴りで前へ出ていく島本に、山本も突きとヒザ蹴りで応戦するが疲労が激しい。判定は5-0で島本が昨年に続いて初の連覇、そして通算4度目の全日本選手権大会優勝を飾った。

 島本は勝利者インタビューで「本当に強かったですし、ライバルの一人でもあるので山本選手と決勝で戦えたこと、最後まで戦い抜けたことを感謝しています」と決勝の感想を述べ、「自分は初めて第40回大会に出させていただき、それから10年。50回記念という半世紀を迎えた歴史ある大会で優勝できたことを嬉しく思います」と優勝の喜びを語った。

(左から)準優勝・山本、優勝・島本、3位・加藤

 そして「今回は7月にあった広島豪雨災害のチャリティーとしても開催していただき感謝の気持ちでいっぱいです。自分自身、広島で被災した立場ですけれども、被災した時に新極真会の全国の仲間がご支援・ご心配していただき、本当に新極真会の温かさ、人の温かさを改めて感じさせていただいて、広島のためにもそういったご支援・ご心配をしていただいた方たちのためにも、広島は頑張っているんだぞ、強いんだぞっということを見せられてよかったと思います」と、優勝して伝えたかったという気持ちのこもったメッセージ。

 最後には「自分の中でエースとして世界大会に出場するのが最低条件でしたし、3年前の世界大会直後に宣言した、世界大会連覇に向けて好発進が出来たと思いますので、さらに強くなって来年の秋、連覇を獲りに行きます」と史上2人目となる世界選手権の連覇を宣言した。

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・女子の部は昨年の女王の南原に久保田がリベンジし初優勝

・島本雄二が合わせ一本勝ちで3度目の優勝、入来との5度目の決勝対決を制す

・入来建武が涙の初優勝、決勝で王者・島本にリベンジ達成

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