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【ZST】白熱の新旧王者対決、伊藤盛一郎を竿本樹生が破る

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2018/10/29(月)UP

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パンチを繰り出していく現王者の竿本(右)。RIZINにも出場している伊藤(左)を破る金星を得た

ZST実行委員会/ZSTインターナショナル
「ZST.62」
2018年10月28日(日)神奈川・横浜大さん橋ホール

▼セミファイナル 第10試合 ZSTルール フライ級 5分2R
〇竿本樹生(22=BRAVE GYM/第4代ZSTフライ級王者)
判定3-0
●伊藤盛一郎(24=リバーサルジム横浜グランドスラム/第3代ZSTフライ級王者)

 フライ級の現王者と、ベルトを返上した元王者の新旧王者対決。

 前王者の伊藤は2012年11月からはMMA(総合格闘技)12戦無敗の戦績を誇る。2015年2月にフライ級王座を獲得。2度の防衛を経て、昨年の9月に王座を返上した。ZSTを離れていた間はGRANDSLAMやRIZINで活躍。グラップリングマッチのQUINTET等を除くと、17年4月RIZINでの才賀紀左衛門戦以来となる。

 対する現王者の竿本は、レスリングで高校インターハイ3位、ジュニアオリンピックカップ2位、全国高校グレコローマンスタイル2位などの実績を持つ。今年5月に伊藤が返上して空位となった王座決定戦を制し、戴冠した。現在6連勝中。

 1R、まずは前手を伸ばして距離を測りあう両者。コンパクトな構えから真っすぐのパンチを上下に散らす伊藤に対し、竿本はタイミングを見て大ぶりのパンチを思い切り良く放っていく。組みの攻防にはなるが互いにすぐ離れ、その際に竿本がパンチを振っていく。

 2R、伊藤がワンツーからドンピシャのタイミングでタックルに入り王者に尻餅をつかせるが、竿本はすぐに立つ。伊藤は四つから引き込んで寝技に持っていくも竿本は抜けて上からパウンド。さらにスタンドでもアグレッシブに左右のフックを出していく。何とかペースを崩したい伊藤は終盤飛びつき三角や足関節で攻めるも竿本はしっかりとしのぐ。

 判定は3-0で竿本、実績で大きく上回る元王者から、22歳の若き現王者が殊勲と言える勝星を挙げた。

撮影/神谷渚


3R、小金にバックを奪われ、チョークを狙われる平

▼メインイベント 第11試合 ZSTライト級タイトルマッチ ZSTタイトルマッチルール  ライト級 5分3R
●平 信一(綱島柔術)
判定0-3
〇小金 翔(フリー)
※小金が新王座に就く。平は初防衛に失敗。

 平は“暴走柔術”の異名を持ち、誰が相手でも突貫するファイトスタイルが魅力。ボブ・サップとの対戦をアピールし、昨年はサップ戦を実現させるべく、〝ロード・トゥ・サップ”と題して自ら無差別級での試合を続けていた。

 小金はPXCやROAD FCなど海外プロモーションでキャリアを積んでいるファイター。ZST参戦以降、ベルトのアピールを続けていたが今回念願の初挑戦となった。

 いつものように試合前、腕組みをしたまま対戦相手にメンチを切って見せた平。

 1R、開始早々に平が左右のラッシュから押し込むが、上背で勝る小金は首相撲から放し際に右アッパー、ヒザ蹴り。小金が小外がけでテイクダウンを奪うと平は背中を見せて立ち上がろうとするが、小金はそこでバックを奪う。回転して正対する平が立ち上がり、ダブルレッグから怪力を駆使してフロントスープレックスで後方に投げるが、上を取ったのは小金。平は首を守りながら凌ぐ。

 2R、平が投げやタックルで次々とテイクダウンを仕掛けていき、立った小金が浴びせ倒してテイクダウン。サイドを奪いパウンドを落としていく。しかし乗りすぎたところを平は得意のブリッジからリバーサル。上を取り返しにいくが、小金も立つ。平は徐々に疲労がたまってきたか。小金にバックを奪われたところで2Rが終了。

 3R、ここまでは背中を着かされることなく立ってきた平だが、ついに背中を着けられる。小金はバックを奪い、両足を4の字フックに。正対できない平。チョークは防ぐものの、残り時間わずかとなったところで小金は腕十字へ。ここを平が凌いで試合終了。王者はガックリと片ヒザをマットに着いた。

 判定は3-0で挑戦者・小金が新王者に。平は初防衛に失敗した。新王者は、周囲に感謝の言葉を述べながらも、内容には納得がいっていない表情。試合後、「ZSTで防衛を重ねて、上のリングで戦えるように」と、ケージではなくリングでのステップアップを目標とした。


▼第9試合 ZSTルール  フェザー級 5分2R
△島村 裕(総合格闘技宇留野道場)
ドロー 判定1-0
△渡部拳士郎(フリー)

▼第8試合 ZSTルール フライ級 5分2R
〇駒杵嵩大(クレイジーアーマメント)
判定2-0
●タイガー石井(FightingNxus/虎の子レスリングクラブ)

▼第7試合 ZSTルール フライ級 5分2R
△上田貴央(FIGHTER’SFLOW)
ドロー
△佐々木亮太(蒼天塾 あざみ野道場)

▼第6試合 ZSTルール  フェザー級 5分2R
〇浜松ヤマト(T.GRIP.TOKYO)
一本 1R 4分43秒 ※フロントチョーク
●小川将貴(ピロクテテス新潟)

▼第5試合 ZSTルール フェザー級 5分2R
△寺本大輔(リバーサルジム横浜グランドスラム)
ドロー
△直斗(総合格闘技宇留野道場)

▼第4試合 ZSTルール フライ級 5分2R
●田村 淳(拳心会)
判定0-3
〇小林 優(パラエストラ吉祥寺)

▼第3試合 ZSTルール フライ級 5分2R
●田丸啓輔(総合格闘技宇留野道場)
TKO 1R 3分15秒 ※パウンド→レフェリーストップ
〇川端祐樹(NEO JUDO ACADEMY)

▼第2試合 ZSTルール バンタム級 5分2R
△諏訪部哲平(和術慧舟會駿河道場)
ドロー 判定0-0
△河村泰博(新潟イエローマンズ)

▼第1試合 ZSTルール フェザー級 5分2R
〇木下尚佑(和術慧舟會GODS)
判定3-0
●山本空良(パワーオブドリーム札幌)

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