【ROAD FC】藤田和之がチェ・ムベを初回TKO、48歳の大ベテラン対決を制す
ROAD Fighting Championship
「ROAD FC 50」
2018年11月3日(土・現地時間)韓国・テジョン チュンム体育館
Photo by ROAD FC
▼セミファイナル 無差別級 5分3R
○藤田和之(48=TEAM FUJITA)
TKO 1R 1分55秒
●チェ・ムベ(48=韓国)
藤田は2000年1月に29歳で、ムベは2004年2月に33歳で、ともに『PRIDE』のリングで総合格闘家としてプロデビュー。以降、長らく日韓の重量級戦線を牽引してきた。
近年は両者とも白星から遠ざかっていたが、藤田は今年5月の『ROAD FC 48』で約10年ぶりに、ムベも8月の『ROAD FC 49』で約3年ぶりに勝利。藤田はその大会でも白星を挙げ、現在2連勝中と好調だ。ベテラン健在を示すこの両者が、48歳にして初めて拳を交える。
1R、開始早々のタックルをムベにカットされた藤田だが、以降もジリジリと前に出て圧力を緩めない。すると、ムベがケージ際まで後退したところを、藤田が右フックで強襲。一瞬腰が落ちたムベはたまらずクリンチに逃れる。
ここで攻め急がず、ムベを突き放す藤田。ムベも左フックを振るって巻き返さんとするが、一瞬動きを止めたところで藤田の左フックを喰らい、今度は完全にダウン。藤田がとどめの鉄槌連打を落とし、レフェリーストップを呼び込んだ。
藤田がタフなムベを初回TKOで下し、3連勝をマーク。試合後、藤田とムベは肩を組み合い、互いの健闘をしっかりと称えた。
▼ライト級 5分3R
○ホン・ヨンギ(韓国)
判定3-0
●中村晃司(33=パンクラス大阪稲垣組)
中村は『DEEP』と『パンクラス』を主戦場としており、戦績は15勝14敗4分1ノーコンテスト。ROAD FCには実に5年ぶり2度目の参戦となる。2013年10月のROAD FCデビュー戦では、後のROAD FCライト級王者クォン・アソルからKO勝利を飾っている。対戦相手のヨンギはROAD FC一筋で、4勝4敗の戦績だ。
1R、右構えのヨンギが右ミドルを蹴ると、左構えの中村は返す刀で右ハイ。テコンドー出身のヨンギは直後に豪快な二段蹴りも繰り出すが、これは空振りに終わる。両者ともいったんペースを落ち着かせると、今度は中村が右ローから組みの攻防に持ち込んでヨンギをテイクダウン。ヨンギは立ち上がると中村をケージに押し返すが、ヒザ蹴りがローブローとなってしまう。
中村のダメージ回復を待って試合再開。しかし、今度は中村が組み際に禁止されたエルボーを放ったとし、レフェリーが再び試合を止めてイエローカードを掲示する。インターバルを経て試合が再開されると、右ローで前に出る中村に対し、ヨンギは右ミドルから即座に切り返して左の上段後ろ回し蹴りを豪快に繰り出す。
2R、消極的なヨンギに注意を与えると、ここから戦況が変化。ヨンギは突如スイッチが入ったかのように、右ハイと二段蹴りを連続ヒットさせて反撃に転じる。だが、中村も組み付いてのテイクダウンでそれ以上の追撃を許さず、ヨンギを押さえ込んだ状態をキープし続けた。
3R、序盤に組みの攻防から両者がローブローを入れてしまい、2度の試合中断が続く。再開後の打撃戦では中村が積極的に前に出るが、ヨンギの鋭い右ハイをかわし切れない場面も。それでも中村が組み付いてのテイクダウンからチョークを仕掛け、終了間際にはマウントも奪った。
打撃のヒットが目立ったヨンギに対し、攻めの姿勢でテイクダウンを重ねた中村。勝敗の行方は判定に持ち込まれ、ヨンギに軍配が上がることとなった。
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